なぜデザインには「余白」が必要なの? 見やすい・わかりやすいデザインに必須の余白の重要性とコツを解説!

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方



 

当ブログでは、ビジネスシーンで“誰でも・手軽に使える”資料デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は重要なデザイン要素「余白」について解説してみました。「見やすい・わかりやすい資料」を作る上で、余白はとっても大事。それは、デザインをわかりやすくするための「重要な機能」が余白にはあるからです。

プレゼン用のPowerPoint資料等が「わかりやすく作れない…」「レイアウトが綺麗にまとまらない…」と困っている方は、ぜひ参考にしてみてください!

<この記事で学べること>

  1. 資料デザインのわかりやすさにおいて「余白」が重要である理由
  2. 余白が持つ重要な「機能」

あらゆるデザインにおいて「余白」はとっても大事

dummy
トリジ先生

トリジ君、突然ですがデザインにおいて“絶対に欠かせないレイアウト要素”って、何だったか覚えていますか?

dummy
神楽くん

ぜ、“絶対に欠かせないレイアウト要素”ですか? え~っと、何だっけな…あの…えー。。すみません、忘れました。。。

dummy
トリジ先生

やっぱり忘れていましたか。答えは余白ですよ。「余白」はあらゆるデザインにおいてとっても重要なレイアウト要素で、「絶対に必要なもの」ですよ!

dummy
神楽くん

あ、なるほど! 余白でしたか! …すみません、でもなぜ余白がそれほど大事なんでしたっけ?

dummy
トリジ先生

トリジ君、もはや完全に忘れていますね笑。わかりました、では復習もかねて改めて「余白の重要性」について、今回は一緒に学びなおしましょう。

dummy
神楽くん

ありがとうございます、よろしくお願いします!

デザインにおいて余白が重要である理由

過去の当ブログの記事でも、「余白は大切である」ということを何度かお話していますが、余白は見やすい・わかりやすいデザインを作る上で非常に重要です。それはビジネスシーンにおけるプレゼン資料やチラシ・パンフレットなどの販促物などのデザインでも同じ。

PowerPoint,スライド,プレゼン,余白,基本,初心者,コツ

なぜそれほどまでに大切なのかというと、余白はデザイン上重要な“機能”を持っているからなんです。その機能とは、以下の4つになります。

<余白が持つ4つの機能>

  1. 要素同士の関係性をコントロールする
  2. 要素を区分けする
  3. 読みやすくする
  4. 要素を強調する

これからこの「余白が持つ4つの機能」についてまとめていきたいと思います。余白を使いこなす上で、必ず知っておかなければいけないポイントなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

dummy
トリジ先生

余白はあまり注目されることがない「脇役」に思われがちですが、デザインの世界においては「主役級」に大事なんですよ。

余白が持つ4つの機能を徹底解説

早速余白が持つ4つの機能について説明していきます。ノンデザイナーの方々であっても、例えば見やすい・わかりやすいパワーポイント資料を作りたい時などでも非常に重要なポイントになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

余白の機能①:要素同士の関係性をコントロールする

1つめの余白の機能は「要素同士の関係性をコントロールする」というもの。人間の脳は基本的に「近くにあるものを仲間だと判断し、遠いものは仲間ではないと判断する」、そんな習性があります。

つまりそれは、要素同士の距離感によって、脳はそれぞれの関係性を理解しているということ。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方

そしてその「距離」というものは、平面のデザインにおいては「余白」とほぼ同じ意味合いになります。なぜなら、「近い・遠い」という距離が存在する時には、物と物の間に必ず「余白」があるはずだからです(よく考えると当たり前の話ですが笑)。

「近い」ということは“間に小さい余白がある状態”だし、「遠い」ということは“間に大きい余白がある状態”ですもんね。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方

つまり、「距離感によって関係性を認識している」というのは、言い換えれば「余白が要素の関係性をコントロールしている」(=余白の大きさが、要素同士に「関係性があるのか・ないのか」を決めている)とも言えるわけです。

たとえば下の画像のように要素と要素を近づけて、間の余白を小さくすると、それぞれに「関係性がある」ように見えますよね(「テキストのイメージ写真として、スマホの画像が置かれているんだろう」と無意識に推測できる)。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方

一方でこのように要素同士を遠ざける、つまり間の余白を大きくすると、それぞれには「全く関係性がない」ように見えます(「テキストと画像がそれぞれ何の脈絡もなく置かれている」ように見えてしまう)。レイアウトする要素というのは、常に余白によって関係性がコントロールされている、ということになるわけです。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方

デザインのわかりやすさ・見やすさを高めていく上では、「レイアウトする要素同士の関係性」を明確にしてあげることが非常に重要。「この文章は、このグラフについて説明してるんだな!」とか、「このキャプションはこっちの画像について話してるんだな!」とか、そういった関係性がパッと見て瞬間的に認識できないと、すごく内容がわかりづらく感じてしまいます。

その時にそれら関係性を明確にしてくれるのが、余白。そのような意味でこの「要素同士の関係性をコントロールする」という機能はとても大切になります。

dummy
トリジ先生

要素同士の関係性がはっきりすると、デザインは一気にわかりやすくなります。それをコントロールしているのは、実は余白なんです。

余白の機能②:要素を区分けする

2つめの余白の機能は「要素同士を区分けする」というもの。これは例を見た方がわかりやすいので、例を使って説明してみましょう。

たとえばこのように文章がレイアウトされていたとすると、パッと見ただけですぐに「文章が2段で組まれている」ということがわかりますよね。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方,2段組

これは真ん中にしっかり広めの余白が取られているので、「左と右で段が分かれている」ということを脳が認識したからです。つまり、余白が左右の要素を区分けしてくれたということ。

でも、下の画像のように真ん中がぎゅっと狭くなって、ほとんど余白がなくなってしまうと、今度は2段組であることが一気に分かりづらくなります。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方,2段組

これだともはや間違って一気に左から右端まで読みそうになってしまうのではないでしょうか。これは、余白がほとんどないので要素が区分けできていない、ということになります。

つまり、余白には「存在しているだけで要素を区分けしてくれる」という、そんな機能があるわけです。これも資料レイアウトなどでもとても大事になっていきます。

ここで一旦情報が切れるのか、それともまだ続くのか。わかりやすいレイアウトにおいて区分けもすごく大事なので、この「要素同士を区分けする」という機能も必ず押さえておくべきポイントの1つです。

dummy
神楽くん

なるほど! 情報がしっかり区分けされていると、目線の迷いも少なくなっていきますね!

余白の機能③:読みやすくする

3つめの余白の機能は「読みやすくする」というもの。特に文字や複数行の文章などのレイアウトで非常にこの機能が重要になります。

これも例を使ってみると、たとえば下の画像のように文章が書かれていたとします。この例だと、文章の行間がすごく詰まっていて、行と行の間に「余白がない状態」ですよね。これだととても読みづらく感じます。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方,行間

それをこのように行間を広げて余白を作ってあげると、一気に文章が読みやすくなりますよね。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方,行間

文字の場合は特に近づけ過ぎると余白がなくなって窮屈になり、目が文字を追っかけづらくなります。それが読みづらさの原因。余白にはその窮屈さを和らげて、読みやすくしてくれるという機能があるわけです。

特に資料などを作っていると、たくさん情報を盛り込みすぎてしまって、全体がぎゅっと窮屈になりがちだったりしますが、そうすると余白の「読みやすくする」という機能が働かなくなり、すごくみづらくなっていきます。

しっかり余白を確保して、余裕を持ったレイアウトにするように心掛けるといいでしょう。

dummy
トリジ先生

とてもシンプルな機能ですが、これも重要。全体の窮屈さを和らげて見やすくするためにも、しっかり余白を確保しましょう。

余白の機能④:要素を強調する

最後4つ目の機能は「要素を強調する」というもの。余白にはわかりやすくするだけでなく、同時に「目立たせたいものを強調する」という機能もあります。

たとえばこの画像は全体的にすごくシンプルな1枚ですが、パッとみた時に観葉植物が目に入りますよね。なぜここに目線が奪われるのかというと、これはこの観葉植物の周りにたっぷりの余白が取られているからです。

レイアウト,余白,デザイン,コツ,余白の取り方,画像

他に周りに何も置かれていない・映っていないので、余白がたっぷり存在している。それによってこの観葉植物に対して「余白が強調効果を与えている」というわけです。

つまり、広い余白を確保することで「自分が目立たせたいものを強調することができる」、そんな機能が余白にはあると言えます。

そのため、たとえばパワーポイントでプレゼン資料などを作ってる時も、ここを目立たせたいな・強調したいなというときは情報を詰め込むのではなく、逆にシンプルにして余白をしっかり作ってあげた方がベター。

そうすることで、余白が持つ「強調する」という機能をしっかり活かすことができ、大事な部分に注目を集めることができるようになります。

dummy
神楽くん

確かに要素の周りに余白がたっぷりあると、ついその要素に目線が向いますね! これからぜひ活用していきます!

dummy
トリジ先生

以上の4つが「余白が持つ機能」です。あらゆるデザインにおいて重要な機能になるので、必ず押さえておきましょう。ノンデザイナーの方々もプレゼン資料作成などで活用できますよ。

YouTubeで今回の記事の内容を見たい方はこちら!

dummy
トリジ先生

今回の内容を動画で見たい方は、当ブログ筆者がYouTubeチャンネル『ビズデザ』でもブログより詳しく解説しているので、こちらも併せてご参考ください(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜ぶそうです)

まとめ:余白はとっても大事! ノンデザイナーの方々はプレゼン資料で特に意識しよう!

dummy
トリジ先生

軽視されがちな余白も、デザインではとっても重要な役割・機能を持っています。ノンデザイナーの方々でも必ず意識しておきましょう。

今回は「余白の重要性」と「余白が持つ4つの機能」についてご紹介しました!

本当にデザイン・レイアウトにおいては余白は大事。これはノンデザイナーの方々が何か資料などをデザインするときも同じです。特にPowerPointなどを使ってプレゼン資料などを作るときは、今回ご紹介した「余白の機能」を理解しておくと、自分が伝えたいことがデザインで表現しやすくなります。

自分はこういうことを伝えたい・ここを強調したい。であれば、余白のどの機能を働かせる必要があるのか。余白を小さくするべきなのか? それとも大きく取るべきなのか。余白をうまくコントロールして、自身が伝えたいことをうまく表現してみましょう。

プレゼン用のパワーポイント資料や企画書づくりなど、ぜひ資料作成時に参考にしてみてくださいね!

↓↓↓その他、パワポ資料のレイアウトに迷ったときは、こちらもご参考ください↓↓↓

パワーポイント,PowerPoint,レイアウト,パターン,ひな型,タイトル

プレゼン資料のレイアウトに迷ったら「パターン(雛形)」に当てはめればOK!お勧めのレイアウトパターン3つ!

2022.06.08
dummy
トリジ先生

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。



当ブログ「ビズデザ(旧「Are you Designer? No, I'm...」)の中の人が、ついにYouTubeチャンネル『ビズデザ』を開設し、パワポの作り方をはじめとしたデザインノウハウの共有を始めました!


◆YouTubeチャンネル『ビズデザ』

ノンデザイナー・デザインビギナーである一般のビジネスパーソンの方々が、日頃のお仕事の中で使える『誰でも簡単にできるデザインのノウハウ・セオリー』を実例をたっぷり使いながら動画でわかりやすく解説!

小難しい高度なデザインノウハウは一旦抜きにして、“最低限ここまで押さえておけばOK!”というようなデザインノウハウに絞ってお伝えしていますので、資料デザインなどにお困りの方は、ぜひ当チャンネルをご活用ください!(よろしければチャンネル登録もお願いいたします)


Go to YouTube!!

ABOUTこの記事をかいた人

1984年東京生まれ。デザイナーであった親の影響もあり、デザインの中ですくすくと成長。大学卒業後に都内出版社にて編集・経営企画など幅広く経験し、その後独立。2017年に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、オウンドメディア運営を中心に展開しつつ、企業や個人向けにデザイン・資料作成の講師兼アドバイザーとしても活動。 “日本最大まなびのマーケット『ストアカ』”にて開催されているPowerPoint資料作成講座では、ストアカ全登録講師25,000人の中で2019年トップレビューを獲得(ユーザー平均満足度95%以上を現在進行形で獲得中)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス、2020年3月発行)がある。 趣味は、美味しいものを食べて飲んでケラケラ笑うこと♪