テキトーはダメ!? ビジネス資料で守るべきレイアウトの絶対原則「②近づける・遠ざける」をデザイナーが共有します



 

当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は、ビジネスシーンで作成する資料で『絶対に意識すべき4つの原則・ルール』の中の「近づける・遠ざける」について共有したいと思います。

あらゆるビジネスシーンの資料(社内・社外向け文書、Word・Excel・PowerPoint等)で役立つ原則なので、ぜひ有効に活用してくださいね!

皆さん、ちゃんと「近づけて」ます? 遠ざけてます?


『資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則』のうちの1つ、「近づける・遠ざける」。

この「近づける・遠ざける」というのは、“意識的に”文章やオブジェクト(図形・画像・グラフ・表…etc)の位置を近づけたり遠ざけたりするということを意味しています。

この『意識的に近づける・遠ざける』ことができると、特に資料の“わかりやすさ”が飛躍的に伸びますので、ぜひ意識したいレイアウトの原則です。

 

「近づける・遠ざける」って、どういうこと?

dummy
神楽くん

トリジ先生!「近づける・遠ざける」って、具体的にどういうことなんでしょうか?ポイントを教えてください!

dummy
トリジ先生

わかりました、簡単に言ってしまえば、以下のようなことを意味しているんですよ。

  • 近づける:関連しているもの同士をまとめる、グループにしてあげる
  • 遠ざける:関連していないものは離してあげる、距離を置いてあげる

このように言葉にしてしまうと、少しわかりにくいかもしれませんので、また例をもとにこの原則の重要性をお話ししていきます٩( ‘ω’ )و

「近づける・遠ざける」の大きな効果①:近づいているものは“仲間”だと感じる!

dummy
トリジ先生

それでは今回も具体例を基にお話ししていきますよ。今回も山田さんの名刺を例に解説していきましょう。このAの図とBの図を見てみます。


これは日本の都市の名前が英語で羅列されているリストなんですが、AとB、書いてある文字は全て同じです。その上で、まずAの方を見た瞬間、どんな印象を持ちましたか?

  • 「パッと見た感じ、全部同じ?」
  • 「都市名がとりあえず並んでのかな?」
  • 「なんか全てに共通するものがあるのかな…?」

とか、そのように感じたのではないでしょうか。ではBの方はどうでしょう?

  • 「ん? 何かが上下で違う?」
  • 「前半の5つと後半の4つの都市、何かが違ってるのかな…?」

ということを、一瞬で感じたんじゃないでしょうか。

そう、実際によく読んでみると、実は最初の5つは日本の「県」の名前、その後の4つは「市町村」の名前が並んでいました。だから、最初の5つとその後の4つというのは、本来大きく分けると違うグループのはずです。

それなのに、Aの方は全てが同じ距離感、もっと言えば全てが近づいて配置されているから、全部が同じ仲間・グループだと感じてしまいます。

dummy
トリジ先生

つまりそれは、言い換えれば「よく読んでみないと、最初の5つと後の4つが違うグループのものだと気付きにくい」ということです。

dummy
神楽くん

そうか!それだとすごくわかりにくいわけですね!プレゼンとかだと話し手のペースでどんどん進んでいってしまうので、よく読む時間や余裕もありませんしね!


dummy
トリジ先生

逆にBは、最初の「都道府県」のグループと後半の「市町村」のグループが意図的に離れて配置されています。ということは?

dummy
神楽くん

おぉ!都道府県のグループと市町村のグループが「違うものなのだな」ということが、パッと見ただけで感覚的に理解できるわけですね!


このように同じ仲間同士を近づけると、すぐにそれが同じグループだとわかる。逆に、違う仲間同士を近づけてしまうと、異なるもの同士も「同じ仲間なのかな?」と直感的に『錯覚』してしまって、理解しにくくなる

なので、異なるグループ同士は、意図的に「離して」あげなければいけません。特にこれは、資料を見る時間が限られるプレゼン資料(PowerPoint、Keynote等)では、とっても大切なことです。

東京,神楽坂,東京note,グルメ

「近づける・遠ざける」ことの大きな効果②:目線がキョロキョロしなくなる!

dummy
トリジ先生

そしてこの「近づける・遠ざける」という原則には、もう1つ大きな役割があります。また例を見てみましょう。


これは山田さん(誰)の名刺です。さて、今度見る時は、特に「視線の動き」に注目してみましょう。

まずAの方を見たとき、視線はどのように動いたでしょうか?というより、まずそもそも「どこから」読み始めました? 左上? それとも真ん中?おそらくこのどちらかから読み始めたと思います。それはこの2つが太字になっていて強調されているからです。でもどっちから見ようか、視線としてはこの2つの間を少しキョロキョロと迷う感じがあったのではないでしょうか。

では、次は「どこを」読みましたか? 横書きだから左から右に進んで右上の電話番号に行きました?それとも、左下の住所を見ましたか? おそらく視線は四隅の文字をとらえようとしながら、最初の2つの太字の文字の間を行ったり来たり、キョロキョロしたんじゃないでしょうか。

さらに、全ての隅を見終わった後、視線はどうなりましたか? どこか見落としがないかな?と「名刺の至るところ」を見直しませんでしたか?

dummy
トリジ先生

そう、Aの方は関連しているもの同士が近づいていない、バラバラに置かれているために「どこから読み始めたらいいのか」や「次にどこを読めば良いのか」、もっと言えば「全部読み終わったのか」さえわかりにくくなっています

dummy
神楽くん

確かに!しかも見ている間の目線の動きも、強調を表す太字同士が離れているから、視線があっちこっちいってしまって安定しない感じもします!


ではBはどうでしょう?どこから読み始めるか、迷いましたか? おそらくほとんどの人は、一番上の太字になっている社名からスタートしたのではないでしょうか。

そして、次にどこを読みましたか? そのままその下の太字になっている名前、その次は住所、電話番号、メールアドレスへと視線が流れていきませんでしたか?

そのとき視線は迷いましたか? また見落としがあるんじゃないかと、あちこち見直しました?きっとどこも見直さずに「これで読み終えた」という感覚になったのではないでしょうか。

dummy
トリジ先生

そう、BはAと違って「どこから読み始めたらいいか」「次にどこを読めば良いか」「これで全部読み終わったのか」が瞬間的に理解できる、視線がスムーズに流れていることが感覚的にわかりますよね。それはなぜだと思いますか?

dummy
神楽くん

そうか!「関連しているもの同士が近づいて配置されているから」ですね!

dummy
トリジ先生

その通り!太字のもの同士が近づいている、細字のもの同士が近づいている、そしてそれら太字グループと細字グループが離れている。なので全体が「組織化」されているので、目線があちこち行くことがないんです。


つまり、「近づける・遠ざける」の原則には、近づいているもの同士を「同じグループであると直感的に理解させる効果」の他に、「目線を迷わせない効果」もあるわけですね。

目線が迷わないということは、資料を正確に理解してもらう上でとても重要な要素になります。一番伝えたいことは、見落とされないよう、ストレートに誘導する必要があるからです。

プレゼンのパワポ資料ではレイアウトの自由度が高いがゆえにテキトーに配置しがちなので、特に注意が必要ですね!

YouTubeでも「近づける・遠ざける」の原則が学べるよ!

当ブログの筆者が、YouTubeチャンネル『ビズデザ』でも今回お話しした「近づける・遠ざける」の原則について、具体例を使いながらさらに解説していますので、こちらも併せてご参考ください!(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜びます)

まとめ:あらゆる資料で必ず意識!特に仲間じゃないものは絶対近づけちゃダメ!

dummy
トリジ先生

単に「近づける・遠ざける」というだけでも、意外と奥が深い。しっかり意識して、様々な資料(社内・社外向けのWord・Excel資料、プレゼン用のPowerPoint等)を作りましょう。

特に意識した方がいいのは「仲間じゃないものは絶対に近づけない」ことです。仲間じゃないものを近づけて配置・レイアウトしてしまうと、非常にわかりにくくなります(⇒この脳の錯覚はとっても大きいので、本当に注意が必要)。前述もしていますが、特にこれは“資料を見る時間が限られるプレゼン資料(PowerPoint、Keynote等)”では、とっても大切になります。

次回は「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」の3番目『繰り返す』をお伝えいたします。お楽しみに〜!

↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓

テキトーはダメ!? ビジネス資料で守るべきレイアウトの絶対原則「③繰り返す」をデザイナーが共有します

2018.06.27
dummy
トリジ先生

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。



当ブログ「ビズデザ(旧「Are you Designer? No, I'm...」)の中の人が、ついにYouTubeチャンネル『ビズデザ』を開設し、パワポの作り方をはじめとしたデザインノウハウの共有を始めました!


◆YouTubeチャンネル『ビズデザ』

ノンデザイナー・デザインビギナーである一般のビジネスパーソンの方々が、日頃のお仕事の中で使える『誰でも簡単にできるデザインのノウハウ・セオリー』を実例をたっぷり使いながら動画でわかりやすく解説!

小難しい高度なデザインノウハウは一旦抜きにして、“最低限ここまで押さえておけばOK!”というようなデザインノウハウに絞ってお伝えしていますので、資料デザインなどにお困りの方は、ぜひ当チャンネルをご活用ください!(よろしければチャンネル登録もお願いいたします)


Go to YouTube!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

1984年東京生まれ。デザイナーであった親の影響もあり、デザインの中ですくすくと成長。大学卒業後に都内出版社にて編集・経営企画など幅広く経験し、その後独立。2017年に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、オウンドメディア運営を中心に展開しつつ、企業や個人向けにデザイン・資料作成の講師兼アドバイザーとしても活動。 “日本最大まなびのマーケット『ストアカ』”にて開催されているPowerPoint資料作成講座では、ストアカ全登録講師25,000人の中で2019年トップレビューを獲得(ユーザー平均満足度95%以上を現在進行形で獲得中)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス、2020年3月発行)がある。 趣味は、美味しいものを食べて飲んでケラケラ笑うこと♪