ビジネスマンのための資料デザインの教室

テキトーはダメ!?資料に必要な配置の絶対原則 ②近づける・遠ざける

2018/10/25
 
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1984年東京生まれ。 デザイナーであった両親の影響もあり、学生時代からグラフィックデザイン・エディトリアルデザインの基礎〜実践的知識・スキルを習得。 大学卒業後、大手出版社に新卒で入社。3年間編集部にて単行本や継続出版物等の企画・編集業務を経験したのち、26歳で経営企画部に異動。その後7年間、経営計画・戦略の策定、市場・競合分析、収益予測等を担当し、企業経営全般に関する実践的知識・経験を蓄積。 編集者と経営企画スタッフという、世間一般的にも珍しい組み合わせの職歴・経験を積み、独自のスキル・思考フレームワークを確立。 2017年3月に出版社を退職。同7月に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、メディア運営の事業を中心に展開しつつ、企業・個人向けにビジネス資料作成のアドバイザー・研修講師としても活動中。

 

先日投稿した記事では、ビジネスシーンで作成する資料では『絶対に意識すべき4つの原則・ルールがある!』ということをお伝えしました٩( ‘ω’ )و ↓↓↓

まさかそんな効果が!?資料作成時に絶対意識すべきレイアウトの4大原則

この4つの原則・ルールを意識してビジネス資料のレイアウト・配置を整えると、とっても相手に伝わりやすい・わかりやすい資料になるわけですが、前回の記事ではその1つ目の原則「揃える」について解説をしました٩( ‘ω’ )و ↓↓↓

テキトーはダメ!?資料に必要な配置の絶対原則 ①揃える

今回は2つ目の原則「近づける・遠ざける」の内容・レイアウト効果等についてお伝えしていきたいと思います!

この原則もあらゆるビジネスシーンの資料(社内・社外向けのWord・Excel資料、プレゼン用のPowerPoint等)にとっても役立つ原則なので、ぜひ身につけて明日からのお仕事に活かしてくださいね!

 

 

皆さん、ちゃんと「近づけて」ます? 遠ざけてます?

 

早速今回もこの質問からいきましょう。

皆さん“近づけて”ますか? “遠ざけて”ますか?

またワケわからん質問ですみませんw
「近づける・遠ざける」というのは、「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」のうちの2番目の原則のことで、日頃ビジネス上の資料を作るときに、“意識的に”文章やオブジェクト(図形・画像・グラフ・表…etc)の位置を近づけたり遠ざけたりしていますか?ということをお聞きした次第です。

それを理解した上で先ほどの質問を問いかけると、やっぱりだいたいの方は、

なんだ、そんなことか(2回目)
当たり前だろ!言われなくたってやってるよ!!(2回目)
はぁ?なめてんのかこのヤロぉぉお!そんなヤツは俺のスタンド能力(近距離パワー型)でボコボコにし※%&$¥✳︎#ぅぅるあああ!!!

って案の定思われるんですが、やっぱりこれも意外とできてないこと多いんですよね。
感覚的な話になってしまいますが、前回解説した「揃える」以上にできてない方が多いように思います。
特にプレゼン用のパワーポイントの資料はその傾向が顕著でしょうかw

でもこの『意識的に近づける・遠ざける』ことができると、特に資料の“わかりやすさ”が飛躍的に伸びますので、ぜひ意識していただきたい原則です。

 

「近づける・遠ざける」って、どういうこと?

この原則、どういうことかというと、簡単に言ってしまえば
「関連しているもの同士をまとめる、グループにしてあげる」
「関連していないものは離してあげる、距離を置いてあげる」
ということです。
このように言葉にしてしまうと、少しわかりにくいかもしれませんので、また例をもとにこの原則の重要性をお話ししていきます٩( ‘ω’ )و

 

「近づける・遠ざける」の大きな効果①:近づいているものは“仲間”だと感じる!

次のAとBの図をみてみましょう。

これは日本の都市の名前が英語で羅列されているリストなんですが、AとB、書いてある文字は全て同じです。

その上で、まずAの方ですが、見た瞬間どんな印象を持ちましたか?
パッと見た感じ、全部同じというか、

「まぁ、何か都市名がとりあえず並ん出るんじゃね?(適当)」
とか、もう少し鋭い方であれば、

「なんか全てに共通するものがありそうな…」
とか、そのように感じたんじゃないでしょうか。

ではBの方はどうでしょう?
Bの方は、

「ん、何かが上下で違うんじゃね?(適当)」
とか、もう少し鋭い方であれば、

「前半の5つと後半の4つの都市、何か違うんじゃ…」
ということを、一瞬で感じたんじゃないでしょうか。

感じましたよね?ね!ね!!(強制)

そう!実際に、よく読んでみると、実は最初の5つは日本の「県」の名前、その後の4つは「市町村」の名前が並んでいました ʕ·ᴥ·ʔʕ·ᴥ·ʔʕ·ᴥ·ʔ
だから、最初の5つと、その後の4つというのは、本来大きく分けると違うグループのはずです。

「都道府県」のグループと「市町村」のグループ。
だけど、ぱっと見たときに、Aの方は全てが同じ距離感、もっと言えば、「全てが近づいて配置されている」から、全部が同じ仲間・グループだと感じてしまいます

つまりそれは言い換えれば、「よく読んでみないと、最初の5つと後の4つが違うグループのものだと気付きにくい」ということです( ´~` )オゥ

プレゼン中などは話し手のトークがどんどん進んでいってしまうので、よく読む時間や余裕などは聞き手にはありません。
なのでAのようなわかりにくいレイアウトは避けた方が良いでしょう。

 

 

逆にBは、最初の「都道府県」のグループと、後半の「市町村」のグループが意図的に離れて配置されています。

しかも市町村の方は行間も詰められていて、意図的に「近づけられている」ので、都道府県のグループと市町村のグループが「違うものなのだな」ということがパッと見ただけで感覚的に理解できたと思います ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

 

 

このように同じ仲間同士を近づけると、すぐにそれが同じグループなんだとわかって、その資料の内容が理解しやすいわけです。

逆に、違う仲間同士を近づけてしまうと、異なるもの同士も「同じ仲間なのかな?」と直感的に『錯覚』してしまって、理解しにくくなる

それは要するに「見づらい資料」ということになってしまうわけですね。
なので、異なるグループ同士は、意図的に「離して」あげなければいけません。

特にこれは、資料を見る時間が限られるプレゼン資料(PowerPoint、Keynote等)では、とっても大切なことです。

 

「近づける・遠ざける」ことの大きな効果②:目線がキョロキョロしなくなる!

そしてこの「近づける・遠ざける」という原則には、もう1つ大きな役割があります。
また例を見てみましょう。

 

これは山田さん(誰)の名刺です。
さて、今度見る時は、特に「目の動き」「視線の動き」に注目してみましょう。
まずAの方を見たとき、視線はどのように動いたでしょうか?

というより、まずそもそも「どこから」読み始めました?

左上?それとも真ん中?
おそらくこのどちらかから読み始めたと思います。それはこの2つが太字になっていて強調されているからです。

でも、どっちから見ようか、はっきりと意識はしなかったかもしれませんが、視線としてはこの二つの間を少しキョロキョロしたり、少し迷う感じがあったのではないでしょうか。

では、次は「どこを」読みましたか?

横書きの文字だから左から右へということで、右上の電話番号に行きました?
それとも、上から下へということで、左下の住所を見ました?

おそらく視線は四隅の文字をとらえようとしながら、最初の2つの太字の文字の間を行ったり来たり、キョロキョロしたんじゃないでしょうか?ね?ね?ねね?(強い強要)

そして全ての隅を見終わった後、視線はどうなりました?
どこか見落としがないかな?と、「名刺の至るところ」を見直しませんでした?ね?ね?ねね?ねねね?(もはや脅迫)

そう!Aの方は、関連しているもの同士が近づいていない、バラバラに置かれているために、「どこから読み始めたらいいのか」や「次にどこを読めば良いのか」、そしてもっと言ってしまえば「これでちゃんと全部読み終わったのか」さえわかりにくくなっています

しかも、見ている間の目線の動きも、強調を表す太字同士が離れてしまっているために、視線があっちこっちいってしまって安定しません。

 

 

ではBはどうでしょう?

どこから読み始めるか、迷いました?
おそらく、ほとんどの人の目は、一番上の太字になっている社名からスタートしたのではないでしょうか。

そして、次にどこを読みました?
そのままその下の太字になっている名前、そしてその次は下の住所、電話番号、メールアドレスへと視線が流れていきませんでした?

そのとき、視線は迷いました?
そして一番下までいったとき、どこかに見落としがあるんじゃないかと、あちこち見直しました?

きっとどこも見直さずに、「ここで終わりだ、読み終えた」という感覚になったんじゃないでしょうか。

もうお気づきだと思いますが、BはAと違って「どこから読み始めたらいいか」「次にどこを読めば良いか」「これで全部読み終わったのか」が瞬間的に理解できる、視線がスムーズに流れていることが感覚的にわかると思います。

それは「関連しているもの同士が近づいて配置されているから」。

太字のもの同士が近づいている、細字のもの同士が近づいている、そしてそれら太字グループと細字グループが離れている。
なので全体がとても整理されて「組織化」されているので、目線があちこち行くことがないんですよね(○・∀・)人(・∀・○)イェーイ

 

 

つまり、この原則「近づける・遠ざける」には、近づいているもの同士を「同じグループであると直感的に理解させる効果」の他に、「目線を迷わせない効果」もあるわけです。

目線が迷わないということは、これも資料を正確に理解してもらう上でとても重要な要素になります。
一番伝えたいことは、見落とされないよう、ストレートに誘導する必要があるからです。

プレゼンのパワポ資料ではレイアウトの自由度が高いがゆえにテキトーに配置しがちなので、特に注意が必要ですね!

 

まとめ:あらゆる資料で必ず意識!特に仲間じゃないものは絶対近づけちゃダメ!

単に「近づける・遠ざける」というだけでも、こんなにも大きな効果があって、奥が深いんだなーと感じられるんじゃないでしょうか。
これもすごく大事な原則になるので、しっかり意識して様々な資料(社内・社外向けのWord・Excel資料、プレゼン用のPowerPoint等)を作りましょう。

特に意識してほしいのは、「仲間じゃないものは絶対に近づけない」こと
仲間じゃないものを近づけて配置・レイアウトしてしまうと、非常にわかりにくくなります(⇒この脳の錯覚はとっても大きいので、本当に注意しましょうね)。

前述もしていますが、特にこれは“資料を見る時間が限られるプレゼン資料(PowerPoint、Keynote等)”では、とっても大切になりますよ!

次回は「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」の3番目『繰り返す』をお伝えいたします。
お楽しみに〜!

 

あ、最後になりますが、職業柄よく「レイアウトで参考になる本を教えて欲しい!」と言われるのですが、私が昔からずっと参考にしているものの1つに「ノンデザイナーズ・デザインブック」という本があります。

PowerPoint含め、ビジネス資料のレイアウトテクニック・ノウハウなどについて、とてもわかりやすくまとめられています。

私がデザインを長く勉強してきた中で、学生時代から“バイブル”として何度も繰り返し読んできた本ですので、興味がありましたら一度読んでみるといいかもしれませんよ!↓↓↓

お値段も高くないですし、とっても参考になると思いますので(◯・∀・)人(・∀・○)イェーイ

 

あと、この本もビジネスマンさんにはとっても参考になりそうな良書でしたので、お時間あれば見てみてください(^^)

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1984年東京生まれ。 デザイナーであった両親の影響もあり、学生時代からグラフィックデザイン・エディトリアルデザインの基礎〜実践的知識・スキルを習得。 大学卒業後、大手出版社に新卒で入社。3年間編集部にて単行本や継続出版物等の企画・編集業務を経験したのち、26歳で経営企画部に異動。その後7年間、経営計画・戦略の策定、市場・競合分析、収益予測等を担当し、企業経営全般に関する実践的知識・経験を蓄積。 編集者と経営企画スタッフという、世間一般的にも珍しい組み合わせの職歴・経験を積み、独自のスキル・思考フレームワークを確立。 2017年3月に出版社を退職。同7月に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、メディア運営の事業を中心に展開しつつ、企業・個人向けにビジネス資料作成のアドバイザー・研修講師としても活動中。

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