当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
その中でも、プレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の効果的かつ伝わりやすい見せ方・作り方のノウハウをシリーズをお届け!今回もとっても役立つ&すぐに明日から使える“極意”になってますので、ぜひお付き合いください٩( ‘ω’ )و
シリーズ第5回の今回は、パワポ資料の中でも最もたくさん使う必要がある「文字」に関することついてお話ししていきましょう。
見やすい文字って、どんな文字?

ビジネス資料で欠かすことのできないもの。それは「文字」です。今回はまず文字の「見やすさ」について考えていきましょう。そもそも「見やすい文字」ってどんな文字だと思いますか?

え?見やすい文字ですか?…そう言われると、何だかわからないですね(´∀`; )

ですよね、よく考えてみると意外とこれがわからない。でもきちんと「見やすい」と感じる条件って決まってるんです。それがこれ。
①視認性が高い
②可読性が高い
③判読性が高い

なんとなく似たような言葉ばかりですね(´∀`; )

そうww でもこの3つがきちんと確保されていないと、文字というのはとっても見づらくなってしまいます。ビジネス資料としてはとっても大事なことなので、それぞれの違いをみていきましょう。
①視認性
これは、文字の「見えやすさ」を表す言葉です。つまり、パッと見たときにすぐ文字として認識できるかどうかの度合い、ということですね。
例えば下の例。

上の文字は、背景の色とかなり近い色で書かれています。なのでパッと見たときに「何が書かれているか認識しづらい」ですよね?
これは要するに「文字として見えにくい=視認性が低い」ということになります。
②可読性
これは、文字の「読みやすさ」を表す言葉。3つの中では一番わかりやすいかもしれません。
例えば下の例。

文字、めっちゃ汚いですよねww 汚すぎてパッと見たときに文字なのか謎の落書きなのかわかりませんwww(ちなみに、これは「明日は晴れ」と書いてありますw)
これは要するに「文字として読みにくい=可読性が低い」といくことになります。

③判読性
これは、文字の「わかりやすさ」を表す言葉です。ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、要は誤読しにくい・意味が伝わりやすいかどうか、ということですね。
これも例で見てみましょう。

上と下、それぞれ何という言葉が書かれているか、一瞬で判断できましたか?上は英語で「Vacation(休暇)」、下は「Vocation(職業、転職)」です。全く異なる意味の言葉が並んでいるわけですが、2文字目の「a」と「o」の形が似ててめっちゃわかりにくいですよねww
ましてや下に書いてある小さな文字列だったら、遠くから見たらまず見分けがつかないでしょう(←これ、プレゼン時のPowerPointの見やすさを左右する大ヒント)。
これがつまり判読性が低いということ。前後の文脈などもしっかり読み込まないと、「誤読してしまうかもしれない=判読性が低い」ということです。ちなみにこの例のようなケースは、「a」と「o」の形がはっきりと違うフォントを採用すべきですね。例えばこんなフォント↓↓↓(ちなみにこれは「Helvetica」というフォントです)


なんとなく3つの条件について理解できましたか?この3つの条件が高められていないと、文字というのは一気に見辛くなります。ですのでビジネス資料を作るときも、この条件については常に意識する必要があります。

はい!バッチリです!∠(・`_´・ )ビシッ

それぞれ難しい言葉のように感じるかもしれませんが、内容としては意外とわかりやすいのではないでしょうか。特に上記のように、身近な例で見てみると「なるほど!」って思えますよね。
まとめ:3つの条件を常に意識!資料のタイプにも注意!

文字は資料において必ず使う要素。ちょっと意識するだけで、資料の伝わりやすさが大きく変わってきます。
文字の「見やすさ」の条件に関してはとっても大事なことですし、少し意識するだけでも資料の見やすさ・伝わりやすさがグッと向上してきますので、ぜひご活用ください。
ただこの3つの条件ですが、実は資料のタイプ(文字の多い文書、プレゼン用のPowerPointの資料など)によって、特に重視しなければいけないものが変わってきます。
次回は、資料のタイプの中でも「PowerPoint」で意識すべき条件を踏まえながら、パワポで使うべきフォントをお話していますので、気になる方はこちらもご参照ください〜٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。