当ブログでは、ビジネスシーンで“誰でも・手軽に使える”デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回はプレゼン用のパワーポイント資料でよく使う「グラフ」に関するお話です。この記事を読むと、以下の内容を学ぶことができます。
- グラフを使うメリット(ざっくり)
- 資料でよく使うグラフのパターン6つとそれぞれの使うべき場面
- グラフを使う際の注意点
目次
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今回はプレゼン資料の「図解」についてのお話です。その内容を動画で見たい方は、当ブログ筆者がYouTubeチャンネル『ビズデザ』でも解説しているので、こちらも併せてご参考ください(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜ぶそうです)
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ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!
グラフはビジネス資料でも必須の要素

トリジ先生! 以前よく使う「図解のパターン」を教えてもらいましたが、グラフにもよく使うものってあったりするんですか? あればぜひ教えてもらいたいのですが…。

お、いつもながらに欲張りな性格ですね。確かにグラフにも「よく使うパターン」があるので、では今回はそれを一緒に学んでいきましょうか。

あ、ありがとうございます(俺はいつも欲張りだと思われていたのか…( ‘-‘ ))。よろしくお願いします!

グラフはビジネス資料でも頻出の要素。たくさん種類があって「どれを使えばいいか迷っちゃう!」という人は、よく使うパターンと使うべき場面を押さえてしまうとラクですよ!
おさらい:グラフを使うメリット

よく使うグラフのパターンを学ぶ前に、まずはグラフを使うメリットを改めておさらいしておきましょう。神楽くんはグラフのメリットって、何だかわかりますか?

グラフのメリットですか? え〜っと…細い数値データなどもパッと見ただけでわかる…とかですかね?(自信ない…)

おお、君には珍しいくらいに素晴らしい回答です。その通り、グラフを使う主なメリットは「難解なデータ等も直感的に伝えることができる」ことです。細かなものも含めて整理すると、以下になります。
- 難解な数値データ等をイメージで伝えることができる
- 複数のデータを比較したときに差が視覚的にわかりやすい
- (パワポ資料なら)テキスト情報を減らしてシンプルなデザインにすることができる
ビジネスシーンでは様々な数値データが飛び交います。例えばそれらをプレゼン資料で伝えなければいけない時に、ただ数字を羅列するだけでは、読み手・聞き手からすると内容を瞬間的に理解できなかったり、イマイチイメージも湧きづらかったりしますよね。
そんな時に「グラフ」を使ってあげると、上記3点のメリットによって、資料内容が非常にわかりやすくなります。特に以前の記事でもお伝えした通り、パワーポイントは「読む資料」ではなく「見る資料」。プレゼンにおけるトークの視覚的補助役なので、これらメリットが非常に重要になるわけです。
たくさんあるグラフもよく使うものは限られる。グラフの「パターン」を覚えてしまおう!


なるほど、グラフのメリットって大事ですね! でもグラフっていざ使おうとすると色々と種類が多くて、「どれを使えばいいのか」迷っちゃうんですよね…。


確かにPowerPointやExcelを開くとたくさんグラフが出てきますが、実はビジネスシーンでよく使うグラフって限られているんですよ。これからそのパターンを一緒に押さえていきましょう。


そうなんですね! ぜひ教えてください!
ビジネスシーンでよく使う「6つのグラフパターン」
ビジネスシーンでよく使うグラフのパターンには、主に以下のような6つのパターンがあります。それぞれ使うべき場面や見せ方のポイントがあるので、ぜひ押さえておきましょう!
①棒グラフ


- 何が伝えられる?:棒の「高さ」によって、物事の「量」を比較できる
- ポイント:縦軸の開始を「0」にして、比較対象の尺度を合わせる
②横棒グラフ


- 何が伝えられる?:棒グラフと同様に「量」を比較できる
- ポイント:特に「順位」や「ランキング」等が伝えやすく、その場合は縦棒グラフよりも横棒グラフの方がわかりやすい


人間は順位があるものの場合、横に並んでいるよりも、上から下に向かって並んでいた方がその順位を直感的に理解しやすいのです。
③折れ線グラフ


- 何が伝えられる?:データが時系列でどのように変化しているのか、その変化の方向性・傾向を示すことができる
- ポイント:「量そのものを伝えたい=棒グラフ」、「変化の傾向が伝えたい=折れ線グラフ」で使い分ける


折れ線グラフはデータを線で繋いでいるので、「線の傾き」が視覚的に見えるのが特徴。そのため、時系列でどう変化しているのか、その傾向が視覚的に掴みやすいわけですね。
④円グラフ


- 何が伝えられる?:ある量に占める「割合」や「構成」を示すことができる
- ポイント:ドーナツ型すれば穴の場所にデータ属性(「30代」、「女性」など)を示しやすい
⑤100%積み上げ棒グラフ


- 何が伝えられる?:円グラフと同様に、ある量に占める「割合」を示すことができる。
- ポイント:特に「割合の比較」が円グラフよりもわかりやすい


円グラフは中の要素が扇型になるので比較した時にわかりにくいですが、100%積み上げ棒グラフなら形が単なる四角なので、割合の増減がわかりやすく見えます。
⑥レーダーチャート


- 何が伝えられる?:「データの良し悪し」や「特性」を視覚的に伝えられる
- ポイント:データを重ね過ぎると見づらくなるので、重ねるのであれば2つか3つくらいを目安に


レーダーチャートは「どの項目が突出しているのか」や「全体のバランスが取れている」などの特性を伝えやすいのが特徴です。
グラフを使う際の注意点
以上6つが「資料で使いやすいグラフの種類・パターン」とポイントになります。ほとんどはどこかで一度は見たことがあったのではないでしょうか?
加えて大事な「注意点」をお伝えしておくと、それぞれのグラフは「役割に応じて使い分ける」ことが大切。前述の通り、それぞれのグラフには「伝えられること」(=得意分野)があります。棒グラフなら「量を比較するのが得意」だし、「円グラフなら割合を示すのが得意」。
そのため、実際に自分が「何をグラフで伝えたいのか」ということと、グラフそれぞれの「伝えられること」(=得意分野)を一致させなければ、グラフはかえってわかりにくくなってしまいます。それぞれのグラフで「何が伝えられるのか?」という点をしっかり押さえた上で、それぞれを使い分けられるようにしましょう。


なるほど! グラフの形だけじゃなくて、それぞれの「得意分野」も押さえるのが大事なんですね! 次の資料作成で活かしてみます!
まとめ:グラフは使い分け方を押さえれば実は難しくない!パターンを覚えてしまおう!


種類が多いので「グラフは難しい…」と思われがち。でも、パターンさえ押さえて仕舞えば意外と使い分けは簡単です。
ビジネスシーン、特にプレゼン用のパワーポイント資料等ではグラフを使うことが非常に多いですが、使い慣れていないとその種類の豊富さゆえに「どれを使えばいいのか」迷ってしまいがち。
でも、実はビジネスシーンでは“よく使うグラフ”が限られます。特に今回ご紹介した6つのグラフがよく使われるものになるので、それぞれ「何が伝えられるのか?」、そしてそのポイントを押さえてしまって、使い分けをラクにしちゃいましょう! そうすると、意外とグラフは難しくないことに気付けるのではないでしょうか。
ぜひ色々なプレゼン資料・パワポ資料等で使ってみてくださいね! Excel等で作る分析資料などにも応用は効きますよ!
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もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。