当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
その中でも、プレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の効果的かつ伝わりやすい見せ方・作り方のノウハウをシリーズでお話ししています!今回もとっても役立つ&すぐに明日から使える“極意”になってますので、ぜひお付き合いください٩( ‘ω’ )و
今回は「画像」についてのお話。PowerPointのプレゼン資料では比較的使う場面も多そうな画像ですが、実は結構気を使わないといけないものなんです。
「キレイで、わかりやすい・伝わりやすい」PowerPointを作るだけでなく、聴衆への影響なども含めて、これから何回かに分けてポイント・コツをお伝えしていきます!
目次
画像は無意味に使わない

今回はPowerPointでの「画像の使う場面」についてです。プレゼン資料の中で、“どういった時に画像を使うべきなのか”ということですが、いきなり結論を言ってしまえば、基本的には「あまり使う必要はない」です。

…えっ?使う場面について話すと言いつつ、結局は使う必要ないんですか?(˙-˙)

はい、そうなんですwww
これについては賛否あるかと思いますが、私個人としては、画像はあまり使う必要はないと考えています。
なぜかというと、画像ってとってもインパクトが強い、強すぎるから。画像が入っていることによって聴衆の皆さんの視線がどうしても落ち着かなかったり、集中や意識が逸れることもよくあります。あまり意味もないのに画像の細かなところが気になって、発表者の話を聞き逃してしまったり。
例えば、画像とテキストが並んで置かれていた場合、真っ先に画像の方に目線が集中する、なんていうデータも最近ではあがってきていたりします。それくらい、人は画像に目線が奪われてしまうワケです。
なので、基本的には「必要なければ使わない」というのをオススメしています。写真や画像がなくても言いたいことが伝わるなら、画像はなくて良いということですね。

「余白を埋めるために画像を入れる」のは絶対ダメ!

その上で、絶対やめるべきだと思うことがあるのですが、それが何かわかりますか?ヒントは「シンプル」。

シンプル?ん〜…あ!もしかして「余白を埋めるために画像を入れる」とかですか⁉︎

その通り!だいぶわかってきましたね!とにかくやめるべきなのは、「なんとなくスライドが寂しいから…」なんて理由で画像を使うこと。例えばこんなやつ↓↓↓


女の子可愛いwww

確かに可愛いww ただ、これは絶対やめましょう。「女の子可愛い」と思ったということは、まさにそれが画像によってプレゼンへの集中が逸れた証拠です(決して女の子に罪はありません)。
以前から当ブログでお話ししているように、PowerPointはとにかく「シンプルに、余計な情報は省く」のが重要です。それが脳に負担をかけず、「キレイで、わかりやすい・伝わりやすい」PowerPointを作るポイントなわけです。
それなのに、“余白ができちゃったから、それを埋めるために画像を入れる”なんてことをしたら、余計な情報を自分から増やしてしまうことになります。これじゃよろしくないですよね。なので、資料の目的をちゃんと考えて、必要な時だけ画像を使う。
先ほどの例も、画像を入れずに、こんなシンプルな感じでOK!この方がよっぽど伝わります。当ブログでは何度もお伝えしていますが、PowerPointにとって余白は友達ですから。

「使わなければ伝えたいことが伝わらない時」に画像を使う

じゃ、PowerPointではどのような時が画像を使うべき場面なのでしょう?

はい、それは「画像を使わなければ、伝えたいことが伝わらない(伝えにくい)時」です。そんな時はぜひ画像を使ってください。

「画像を使わなければ、伝えたいことが伝わらない(伝えにくい)時」ですか?んー、例えばそれはどのような時でしょう?

そうですね、例でご紹介した方がわかりやすいかもしれないので、2つほど例をあげてみますね!
例:旅行のパッケージ商品のプレゼン
例えば、旅行のパッケージ商品のプレゼンがあったとします。そういった時は旅先の現地の良さ・魅力などは、言葉だけで表現してもなかなか伝わらなかったりしますよね?
「海沿いにはプールもあって…」
って言われても、人それぞれ想像する風景はバラバラなはず。すごくリッチなリゾートホテルの景色をイメージする人もいるかもしれないし、田舎の港町の市民プールみたいなのをイメージする人もいるかもしれませんww

さすがに市民プールはないでしょwww
今のはちょっと極端かもしれませんがw、とにかく言葉だけでは“聴衆の皆さんに共通のシーン・イメージを伝えるのが難しい時”は、画像の出番です。旅先の現地の良さは、明らかに言葉だけで伝えるより、写真で見せた方が全員に同じイメージを伝えることができるようになります。
そういう時は、下の例のようにバーンと写真・画像を出してあげていいと思います。そうすれば「あ、この場所ってこんな綺麗なところなんだ」とすぐイメージできて効果的です。

例:会議の様子を伝えるプレゼン
あとは、社内プレゼンとかで会議の様子を伝える・報告するような時。これもその会議の盛り上がりだとか、聴衆の皆さんの真剣な様子とか、質疑の活発な雰囲気などは、言葉より実際の現場を撮影した写真を見た方がより伝わりますよね。


確かに!外部で開催したセミナーの様子・成果を上司に報告する時とか、画像を使えばきちんと伝えられそうですね!
まとめ:画像は諸刃の剣。使い方をきちんと考えて使おう!

画像は実は意外と使い方が難しいもの。きちんと目的を考えて、「使うべき場面のみ」に使いましょう。
前半の方でもお話しした通り、画像は意外なほどに使い方が難しいです。聴衆にすごく効果的にイメージを伝えることもできれば、逆に集中や意識を逸らしてしまうこともあります。ですのできちんと使い方を考えて、使うべき場面でのみ使う。これを意識してPowerPointで画像を使いこなしていきましょう!
次回は画像を使う場面にさらに突っ込んで、「社外プレゼン時の画像の使い方」についてお話ししていきますよ!営業担当の方などがPowerPointを作る時にとっても参考になる内容だと思いますので、お楽しみに〜٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓


もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。