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今回はプレゼン資料用のパワーポイントに関するお話。特に要点をまとめる時のテクニックについてお伝えしていきます!
目次
プレゼン用のパワポ資料では要点を絞るのが大切!

さて今回はパワーポイントで「要点を絞る際のテクニック」についてお話ししていきますよ。そもそもパワーポイントではなぜ「要点」を絞らなきゃいけないか、覚えていますか?

えっ?あ、えーと…その…すみません、なんでしたっけ?

やっぱり予想通り忘れていましたか。人間の脳は大量の情報を一度に処理するのが苦手なので、プレゼンでは要点を絞って・情報を絞って伝えていく必要があるんですよ!

あ、そうでした(てか、忘れるの予想してたのか) !主役であるトークの大切なところだけに情報を絞って、視覚的に表現してあげるのがパワーポイントでしたね!でも、要点ってどれくらいに絞ったらいいんでしょう?

1つの目安としては、要点は「3つに絞る」のがお勧めです。
人間は「3つの情報は記憶しやすい」

3つですか?それは何故でしょう?

人間の脳は“3つの情報は記憶しやすい”という性質を持っていると言われているからですよ。これを「マジックナンバー3」と呼びます。
前述の通り、人間の脳は一度に大量の情報を処理するのが苦手。たくさんの情報が一度に飛び込んでくると、それを処理するのに時間がかかり、「わ、わかりにくい…」と判断してしまったり、溢れた情報を忘れてしまったりします。
その一方で、あまりにも情報が少なすぎると、情報としての物足りなさを感じたり、根拠の薄さを感じたりしてしまう。そのため、「3つくらいがちょうどいい」(=脳も記憶しやすい)。これがよく言われる「マジックナンバー3」の正体です。
4つ以上だと多くて混乱しやすい、でも1〜2つだと情報として物足りない。ロジカルシンキングのノウハウとしても、よく登場します。
昔から「3」は世界的によく使われてきた数字
元々不思議なことに、昔から「3」という数字は世界的にも様々な場面でよく用いられています。例えば、以下のようなものが例として挙げられるでしょう。
- 世界三大料理
- 世界三大美人
- 御三家
- 心・技・体
- 三聖(釈迦・孔子・キリスト)
- 三種の神器
- 三位一体
- 三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)
- オリンピックのメダル(金・銀・銅)
- 野球の3ストライク・3アウト
- サッカーのハットトリック(1試合で一人の選手が3点を取ること)
- 早い・安い・うまい(牛丼店の標語)
上記のものの中には、何故「3」なのか理由が不明なものも多くありますが、ただ間違いなく確かなこととして、「3」にまつわるものは非常に多い。他にも挙げ出すとキリがないくらいに、世界中で「3」が好んで使われています。
そしてその「3が好まれる理由」が、先ほどお伝えした通り人間の脳のキャパシティ的に「ちょうどいいから」ということがよく指摘されているワケですね。

確かに「3つ」だと覚えやすいし、思い出しやすい。ちょうど良い気がします!
プレゼンのまとめは「マジックナンバー3」で要点を3つに絞って伝えるのがお勧め

そう、なので例えばパワーポイントの資料でまとめのページを作る時などは「要点を3つに絞ってあげる」と良いですよ。聞き手が覚えやすくなったり、後で思い出しやすくなることが期待できます。

なるほど!マジックナンバー3を意識して「要点」の数を考えれば良いんですね!
プレゼン用のパワーポイント資料を作っていると、最後のまとめでも、どうしてもたくさん情報を入れたくなりがち。「もっとこんなことも伝えたい!」「こんなことも知っておいてほしい!」って思うのは当然ですもんね。
でも最初にお伝えした通り、いくらたくさんの情報を一度に伝えても、人間の脳はそれを処理するのが難しい。なので、脳が「ちょうど良いなぁ」と感じやすい3つに要点を絞って伝えてあげた方がベターでしょう。

まとめ:マジックナンバー3で覚えやすい・説得力のある資料づくりを心がけよう

「3つ」に要点を絞れば説得力のあるまとめにすることができますよ。
プレゼンの締めをどのようにまとめたらいいか、要点をどれくらいに絞ったらいいかを迷ってしまうこともあると思いますが、そんな時は今回お伝えしたロジカルシンキングのテクニック「マジックナンバー3」が参考になります。
脳にとって「ちょうど良い」量の情報を届けてあげられれば、記憶にも残りやすくなりますし、プレゼン内容も説得力が増していくのではないでしょうか。
意識さえできれば比較的取り組みやすいと思いますので、ぜひ色々なパワポ資料で使ってみてくださいね!その他、以下の記事でも「まとめスライド」のポイントを解説しているので、気になる方は併せてチェックしてみてください!


もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。