「ご清聴ありがとうございました」の代わりに『まとめスライド』を見せる!その時のポイントはこれ!

当ブログでは、ビジネスシーンで“誰でも・手軽に使える”デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回もとっても役立つ&すぐに明日から使える資料作成の“極意”が詰まっていますので、ぜひご覧くださいね٩( ‘ω’ )و
今回はプレゼン資料の「まとめスライド」を作る際のポイントについてです。
プレゼンをうまく締める上で役立つ内容ですので、ぜひご参考にしてくださいね!
目次
パワポの最後は「まとめスライド」を用意しよう

さて今回はプレゼンの投影資料における「まとめスライド」についてのお話です。

あ、それ以前にも学びましたね!確か投影用のパワポは、一番最後は「ご清聴ありがとうございました」のスライドを見せるんじゃなくて、プレゼンのポイントを整理した「まとめスライド」を見せた方がいいって!

お!非常に物覚えの悪い君でもちゃんと覚えてて偉いですね!感心しました!

あ、ありがとうございます(前半の方ははっきりとディスられてた気が…(・_・))。
で、今日はそのまとめスライドの何を学ぶのでしょうか?

はい、今回は「まとめスライドを作るときのポイント」を一緒に考えていきましょう。
あ、以前まとめスライドについてお話した記事を復習したい方は、下のリンクから見てみてくださいね。
「ご清聴ありがとうございました」を見せずに、パワポをうまく締める方法について↓↓↓
まとめスライドを作るときは何を意識すればいい?
プレゼン用のPowerPointの資料を作っていく中で、必ずといっていいほど多くの人が最後に作成するのが「ご清聴ありがとうございました」と書かれたスライド。
ただ、このスライドは本来的には「不要である」と、以前当ブログの別記事でお伝えしました。だって、「ありがとう」の気持ちは、わざわざ文字で書かなくても言葉で話せば十分伝わりますもんね。
その代わりに最後に見せると効果的なスライドとしておすすめしたのが「まとめスライド」です。「まとめスライド」とは、そのプレゼンの大事なポイントを抽出・整理し、まとめたもの。
このスライドを見せることで、話し手の主張を最後にもう一度アピールすることができますし、聞き手にとっても質疑応答に備えてプレゼン内容を振り返ることができるようになります。

まとめスライドが効果的なのはわかるんですが、作る上で何か意識した方がいいことってあるんですか?僕はとりあえず文章でツラツラと書いていただけなんですけど…^^;

まとめスライドは難しく考える必要はありませんが、少し意識した方がいいポイントはあります。
特に押さえておきたいのは以下の3つです。
ポイント①:文章は「箇条書きで端的に」表現する

まず1つ目は「箇条書きで端的に」書くということです。長々と文章を書くのは避けましょう。

あ、そうなんですね。思いっきり長めの文章で表現してました^^;

そもそもパワーポイントの資料においては長文はNG。パッと見て瞬間的に理解できるように、まとめスライドの内容も短い箇条書きで表現してあげましょう。
パワーポイントというのはトークの視覚的な補助役なので、「読んで理解する」のではなく「見て理解する」ものです。
そのためどのスライドも文章は長く書かずに、極力シンプル・端的に書いた方がGood!これは「まとめスライド」においても、同様です。
その上で、重要な内容を短いワード数で表現するときに最適なのが「箇条書き」。まとめスライドはプレゼンの一番最後に見せるスライドになるので、以下の例のように特にポイントをぎゅっと絞りつつ、重要な内容・しっかり伝えたいことなどを端的な文章で表現してあげた方が効果的です。


箇条書きを使いつつ、さらに文章を「体言止め」にすると、一文のワード数を大きく削減することができますよ。
ポイント②:要点を3つに絞る

2つ目のポイントは、まとめとして話す内容・要点は「3つに絞る」ということです。

み、3つですか?それまたどうして?

実は人間の脳は“3つの情報は記憶しやすい”という性質を持っていると言われているからですよ。これを「マジックナンバー3」なんて呼んだりします。
「マジックナンバー3」とは、人間の脳は“3つの情報は記憶しやすい”という性質を表した法則のことです。
脳は一度に大量の情報を処理するのが苦手。そのため4つ以上だと多くて混乱しやすい、でも1〜2つだと情報として物足りない、だから3つが脳としては丁度良いと感じやすい、というわけですね。
そしてこのマジックナンバー3はまとめスライドでも有効です。まとめとして伝えたいことを3つに絞る、3つのポイントを再整理してあげる、3つのメリットを話す等、「3」という数字を意識してまとめスライドを作れば、聴衆の方々の記憶にも残りやすくなります。


世界三大料理、御三家、心・技・体…など、実際に昔から「3」という数字は様々な事柄で使われており、記憶にも定着しているものが多いですね。
ポイント③:「明るい未来」をイメージさせる

3つ目のポイントは、まとめスライドでは聞き手にとっての「明るい未来をイメージさせる」ということです。

明るい未来…?これはどういうことでしょうか?プレゼン内容のポイントを整理するだけじゃダメなんですか?

はい、できればシンプルにポイントを箇条書きにするだけでなく、聞き手が「明るい未来」をイメージできるような工夫をした方がいいでしょう。なぜなら、ビジネスプレゼンでは話し手が自身の主張を伝えることで、聞き手に何らかの“次のアクション”をとってもらうことが多くなるからです。
ビジネスプレゼンでは、話し手が自身の考え・主張を伝えることで、多くの場合聞き手に何らかの“次のアクション”をとってもらうことが多くなります(商品・サービスを購入してもらう、自社・自身に協力してもらう等)。
その上では、話し手の考え・主張の先に「こんな良いことが待っているんだ!」という明るい未来がイメージできないと、聞き手は次のアクションを踏み出しづらくなります。
「この商品を買ったら、〇〇ができるようになるんだ!」(明るい未来を想像)
→「よし、じゃ買ってみるか!」(次のアクションを実行)
そのため、まとめスライドでプレゼン内容において重要なポイントを改めて伝えるときも、聞き手が明るい未来をイメージできるような見せ方にしてあげると効果的です。

なるほど、わかりました!でも、具体的にどうすると「明るい未来」をイメージしやすくなるんでしょうか?^^;

そうですね、おすすめの見せ方としては、「メリット・期待される効果」などを箇条書きで書いたり、「ポジティブなイメージの関連画像」を添えてあげると良いですよ!
例えばインバウンド施策の提案プレゼンであれば、下の例のような感じ。


なるほど!確かにこれなら聞いていて「このサービス使ってみたいな!」って前向きな気持ちになりますね!

特に聞き手に「共感」してもらうことが大事な“社外プレゼン”では、言葉だけで表現するよりも、前向きなビジュアルのイメージ画像をうまく活用してあげた方が効果的です。
まとめ:まとめスライドを使ってプレゼン内容の大事なポイントをしっかり伝え切ろう!

まとめスライドはプレゼンにおける最後のアピール場面。見せ方・伝え方を工夫して、しっかり自身の伝えたいことを伝え切りましょう。
今回の内容は以上です。
プレゼンにおけるパワポ資料の一番最後は、つい「ご清聴ありがとうございました」のスライドを用意しがちですが、このスライドが見えていても聴衆の方々にとってはちっともありがたくありません(笑)。
代わりに、大事なポイントを整理した「まとめスライド」を用意し、見せ方をちょっと工夫してあげましょう!プレゼンにおける自身の主張・一番伝えたいことなどを再アピールできるようになるので、とっても効果的です。聞き手にとっても、質疑応答の時にプレゼン内容を思い返しやすくなるので、一石二鳥ですしね!
ぜひ今回の内容を活用してみてください!

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。