ビジネスマンのための資料デザインの教室

資料の印象を劇的に変える!「文字サイズのギャップ」を使ったレイアウトの魔法

2018/10/31
 
ジャンプ率の違いによって、読み手に与える印象が変わってくる
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1984年東京生まれ。 デザイナーであった両親の影響もあり、学生時代からグラフィックデザイン・エディトリアルデザインの基礎〜実践的知識・スキルを習得。 大学卒業後、大手出版社に新卒で入社。3年間編集部にて単行本や継続出版物等の企画・編集業務を経験したのち、26歳で経営企画部に異動。その後7年間、経営計画・戦略の策定、市場・競合分析、収益予測等を担当し、企業経営全般に関する実践的知識・経験を蓄積。 編集者と経営企画スタッフという、世間一般的にも珍しい組み合わせの職歴・経験を積み、独自のスキル・思考フレームワークを確立。 2017年3月に出版社を退職。同7月に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、メディア運営の事業を中心に展開しつつ、企業・個人向けにビジネス資料作成のアドバイザー・研修講師としても活動中。

 

当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は、様々なビジネス文書で活用できる「文字サイズ」に関するレイアウトテクニックついてお話ししていきます!

とっても役立つ&すぐに明日から使える“極意”になってますので、ぜひお付き合いくださいね〜٩( ‘ω’ )و

 

 

「文字」が与える印象の違い

あらゆるビジネス文書で必ず使うものといえば「文字」。
文字を使わない資料はビジネスシーンではほとんど見かけません。
ですので、資料作りにおいてはとっても大切な要素になっています。

文章としての適切さ・巧さはもちろんですが、実のところ“見た目・レイアウト”においても、文字というのは読み手に与える印象に関して大きな役割を担っています

例えば、文字の形。要はフォントの違いですね。
フォントの違いによって、読み手に与える印象は異なってきます。

日本語のフォントは大きく分けて明朝体とゴシック体に二分されますが、明朝体はどこか「真面目さ、堅さ、品の良さ、大人っぽさ」などを感じやすいと言われており、比較的使い方が難しいフォントです。

一方でゴシック体は、明朝体に比べて「ニュートラル」なフォントであると言われており、読み手に特段強い印象を与えることは少ない書体。
強いて言うなら「親近感、元気の良さ、子供っぽさ」をやや与えるくらいでしょうか。

過去に独特な印象を与える「明朝体」について解説した記事がありますので、興味がある方はこちらも併せてご覧ください٩( ‘ω’ )و

PowerPointで明朝体は使っちゃダメ⁉︎明朝体が持つ「隠れた特徴」

そして文字が与える印象の違いは、形だけに留まりません。
他に何があるかと言うと、それは文字の「サイズ」です。

 

文字サイズのギャップ「ジャンプ率」に注目

文字のサイズも、実は資料においての大きな印象の違いを生み出します。
ただ、サイズと言っても単純に“大きい・小さい”と言う話ではありません。
ポイントになるのは、「文字サイズのギャップ」です。

例えば、下の画像をご覧ください。
二つ例が並んでいますが、文章は全く同じものが書かれています。
ただ、左右の例で何か印象の違いを感じませんか?

ジャンプ率による印象の違い

 

ん〜、確かになんとなく違う気がする…。

どんなところが違うと感じます?

ん〜…なんとなくですが、左の方が少し賑やかな感じで、右の方がどこか落ち着いた感じがします…かね?(´∀`; )

そうなんです。まさにその通り。
左はどことなく「元気な印象」を受けて、右は「落ち着いた印象」を受けるはずです。

何か不思議な感じですよね、文章は全く同じなのに、パッと見たときにこれだけの印象の違いを感じる
なぜこのようなことが起きるのかと言うと、それは「文字サイズのギャップ」が影響しています

左の例は、実はタイトルの文字ポイントが21ポイント、本文の文字ポイントが8ポイントになっています。

一方で、右の例はタイトルが9ポイント、本文は8.5ポイントになっています。

つまり1つの資料の中で、「一番大きい文字と一番小さい文字にサイズのギャップがある」のが左の資料で、「サイズのギャップが小さい」のが右の資料ということですね。

実のところ、1つの資料の中で文字サイズにギャップがある場合、その資料はとても「元気、活発な印象」を与えると言われています。
逆に1つの資料の中で、文字サイズにほとんど差がない場合(ギャップが小さい場合)は、「落ち着いた印象」を与えるんですよね。

この文字サイズのギャップのことを、デザインの世界では「ジャンプ率」と言います。

ジャンプ率の違いによって、読み手に与える印象が変わってくる

たったこれだけの違いによって、読み手にかなりの印象の違いを与えてしまうわけですね。
ですのでビジネスシーンで資料を作る際は、文字の形だけでなく、このような文字サイズのギャップ「ジャンプ率」にも注意を払って、与える印象の違いを意識する必要があります。

 

資料の読み手はレイアウトの印象を頭に描く

また、こういった印象の違いは、読み手にとっての「資料のわかりにくさ、理解しにくさ」にも実は直結していきます。

なぜなら、資料を読む人は、レイアウトの効果によって無意識に「資料が与えるイメージを頭に描く」からです。

例えば前述の2つの例は、ある会社でのパーティーの案内状になっていました。

左の案内状の場合、とても「ジャンプ率が高く」なっていたので、なんとなく「賑やかな、元気な」印象を受けましたよね?
ということは、この案内状を受け取る人は、もしかしたら

あ、このパーティーは意外とカジュアルにワイワイと行われる会なのかな?なら服装も少し崩していった方がTPO的にも適切なのかな?

とか考えるかもしれませんね。

一方で右の例では「ジャンプ率が低く」なっていたので、どこか「落ち着いた」印象を受けました。
ということは、読み手は

お、今回のパーティーはかなり厳かに、しっとりと行われるような緊張感のある会なのかな。服装もきっちり堅いスーツで決め込んでいかねば!

とか考えるかもしれません。

まぁこの例えはちょっと極端かもしれませんが笑、それでも読み手としては資料のレイアウトから様々な印象を受け取り、それを頭の中でイメージとして描くわけです。

ということは、自分が伝えたいことをより正確に・意図通り伝えるためには、伝えたい内容・目的とマッチした印象を与えられるレイアウトにしなければ、内容がきちんと伝わりにくくなるわけです。

ですので、文字のジャンプ率一つとっても、資料作りにおいてはすごく重要なポイントになります。

・資料の内容として、前向きでポジティブなものであれば、意図的にジャンプ率を高くする。
・資料の内容として、格式張ったものであれば、意図的にジャンプ率を低くする。

などの使い分けを資料の内容ごとにしてあげると、とっても理解しやすい資料になりますね。

 

まとめ:伝えたい内容に合わせて、ジャンプ率を使い分けよう!

文字サイズのギャップ「ジャンプ率」について、読み手に与える影響・レイアウトの観点からとても重要だということがご参考になりましたでしょうか?

本当にちょっとした違いで、これだけ資料の表情が変わってくるので、資料の内容や伝えたいことをきちんと考えて、それにあったジャンプ率を使い分けられるといいですね!

今回の記事の後半の方でお話ししたように、レイアウトというのは自分が読み手に出す「暗黙のメッセージ」であると言えると思いますので、そういった意味でも文字のジャンプ率もとても重要なものであるという点を、今後ぜひ意識してみましょう!

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1984年東京生まれ。 デザイナーであった両親の影響もあり、学生時代からグラフィックデザイン・エディトリアルデザインの基礎〜実践的知識・スキルを習得。 大学卒業後、大手出版社に新卒で入社。3年間編集部にて単行本や継続出版物等の企画・編集業務を経験したのち、26歳で経営企画部に異動。その後7年間、経営計画・戦略の策定、市場・競合分析、収益予測等を担当し、企業経営全般に関する実践的知識・経験を蓄積。 編集者と経営企画スタッフという、世間一般的にも珍しい組み合わせの職歴・経験を積み、独自のスキル・思考フレームワークを確立。 2017年3月に出版社を退職。同7月に株式会社トリッジを設立。現在は、同社でWeb・グラフィックデザイン、メディア運営の事業を中心に展開しつつ、企業・個人向けにビジネス資料作成のアドバイザー・研修講師としても活動中。

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