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新入社員研修のおすすめテーマ12選。必須のテーマ・内容と開催準備のポイントも併せて解説。

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企業研修にも様々な種類がありますが、その中でも多くの会社で採用されているものが「新入社員研修」です。この研修の内容は新入社員の即戦力化や離職率にも影響するので、人事部門にとっては新入社員研修の計画・メニューづくりも大きな仕事の1つ。

でも「どのようなメニューにすれば高い効果が期待できるの?」「必須の研修項目ってなんだろう?」と毎年悩んでいる研修担当者が多いのも事実(筆者は研修講師として登壇することも多いので、そのような声をよく耳にします)。

そこで今回は、新入社員研修で行うべきおすすめテーマをまとめてみました。新入社員として最初に身につけておくべき意識〜業務スキルまで、項目別に整理してみたので、人事部門の研修担当者の方の参考になれば幸いです。

/// この記事を読むとわかること ///
  1. 新入社員研修で必須のテーマとその内容
  2. 開催準備のポイント
/// この記事を書いた人:日比 海里 ///
  • 株式会社トリッジ代表取締役 / デザイナー / コンテンツディレクター
  • グラフィック・WEBデザインやオウンドメディアの運営サポート・ディレクションを手掛けつつ、パワポ資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ150社以上、2,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

新入社員が最初に身につけておくべき意識・スキルとは?

実際のおすすめ研修テーマをまとめていく前に、まずそもそも「新入社員が最初に身につけておくべき意識・スキルにはどのようなものがあるのか?」を整理しておきたいと思います。

身につけておくべき意識・スキルとしては、大きく分けて以下の4項目が挙げられるでしょう。

/// 新入社員が身につけておくべき意識・スキル ///
  1. 会社・組織理解
  2. 社会人としての姿勢・基礎スキル
  3. 仕事を進めていく上での思考スキル
  4. 仕事を進めていく上での実務スキル

新入社員ということで、いきなり専門的な業務ノウハウを身につける必要はなく、むしろこれからの社会人人生・会社人生のベースとなるような基礎的な知識・スキル、もっと言えば“心構え”のようなマインドセットなどを身につけるべきでしょう。

そのような意味でも、社会人一年目の吸収力の高い時期に行われる新入社員研修は、非常に重要な意味合いを持っていると言えます。

次項からは、上記4つに紐づく具体的な研修テーマをご紹介していきます。

新入社員研修でおすすめのテーマ

実際に新入社員研修で取り上げるべきおすすめのテーマを以下にまとめてみました。前述の4項目ごとに、さらに具体的なテーマを掘り下げてご紹介しているので、研修計画立案時の参考にしてみてください。

社会人としての姿勢・基礎スキル

まずは「社会人としての姿勢・基礎スキル」の項目です。この項目では、会社としての専門的なノウハウよりも、まず“一人の社会人として必ず必要な姿勢や基礎スキルを学ぶ”ことが目的になります。具体的な研修テーマとしては、以下の4つを押さえると良いでしょう。

/// 社会人としての姿勢・基礎スキルが身に付くおすすめの研修テーマ ///
  1. ビジネスマナー
  2. ITスキル(PC・SNS等)
  3. コンプライアンス理解
  4. コスト意識醸成

①ビジネスマナー

社会人としての姿勢・基礎スキルとして、最もベーシックな研修テーマが「ビジネスマナー」です。社会人として相応しいマナーを職場や顧客の前でふるまえるよう、TPOに合わせた適切な姿勢・行動・所作などを学ぶ研修です。まさに新社会人としての第一歩を踏み出した新入社員に最適な内容でしょう。

最近ではオンラインならではのマナーや職場以外(プライベートの時間)での社会人としての振る舞い方などにも注目が集まっており、どの会社でも新入社員採用時にはマストの研修テーマとなっています。

②ITスキル(PC・SNS等)

ビジネスマナーと同様に、ベーシックなものとして以前から行われているテーマが「ITスキル(PC・SNS)」です。現在はほとんどの業種において業務を進める上でPC操作が必須となっているため、入社直後に最低限のPCスキル(PCの取り扱い、メールの送受信、トラブル予防など)を身につけるための研修を多くの企業が行なっています。

また最近ではSNSに関する研修実施企業も増加傾向で、これは「SNSによる炎上リスクを新入社員の時から理解させる」ことが目的の1つとなることが多いようです。特に新入社員にとっては、軽い気持ちで投稿した内容がどれだけ自社を取り巻く環境に影響を及ぼすのか、その範囲や影響の度合いを見誤ってしまう可能性も高いため、多くの企業でSNSをテーマとした研修を取り入れ始めています。

③コンプライアンス理解

そのほか社会人としての姿勢・基礎スキルを学ぶためのテーマとして人気のものに「コンプライアンス理解」もあります。社会人になりたての新入社員にとっては“コンプライアンス”そのものに馴染みが薄いことが多いため、「どのようなことに気をつければいいかわからない」という人がほとんどです。しかし、コンプライアンス違反を犯してしまうと、自社を取り巻く環境や自社組織へのマイナスの影響(経営へのダメージ・インパクト)も非常に大きなものになるため、コンプライアンスの理解は欠かせません。

研修内容の難易度が前述の2つよりも高くなることが多く、一度で全てを理解させることが難しいため、新入社員の1年の中でも複数回に分けてコンプライアンステーマの研修を行う企業も増えているようです。

④コスト意識醸成

また社会人としての意識として必須とも言える「コスト意識醸成」をテーマとして、新入社員研修を実施している企業もあります。そもそも会社が存続するためには利益を上げ続ける必要があることを知り、その利益が出る仕組みはどのようになっているのかを学ぶ研修です。

売上・費用・利益などの基本的なところから、投下資本利益率(ROI)や人時生産性などを理解することで、普段の行動がどのように利益と関係しているのかを知り、コスト意識を醸成していきます。利益・コストを意識した行動を日頃から取れるようになるだけでなく、物事を数字で判断する思考力も身につけられるため、近年人気のテーマとなっています。

会社・組織理解

「社会人としての姿勢・基礎スキル」と並んで、どの企業においても必須となるのが「会社・組織理解」です。これまでの学生生活と違い、企業では組織として同じ方向性・目的を持って日々の業務を行うことが必須になります。そのため具体的な研修テーマとして、以下の3つは必ず実施しておきたいところでしょう。

/// 会社・組織理解が進むおすすめの研修テーマ ///
  1. 企業理念・方針理解
  2. 社内組織・役割理解
  3. 同期とのチームビルディング

①企業理念・方針理解

様々なテーマがある新入社員研修の中でも、最重要と言っても過言ではないのが「企業理念・方針理解」です。企業理念とは“企業の考え方や価値観、取るべき行動の基準”を指しますが、これを理解することで「その会社の社員として、どのような行動をとるべきか」を自分で考え、適切に振る舞えるようにすることが目的になります。

たとえば顧客や取引先との間でトラブルが生じたとしても、企業理念が理解できていれば会社としての考えに基づいて迅速な対応を取ることができるでしょう。社会人人生がスタートしたばかりの新入社員にとっては最初は理解が難しい内容かもしれませんが、必ず浸透を図るべき項目です。

②社内組織・役割理解

「企業理念・方針理解」よりもより実務に直結するテーマとしては「社内組織・役割理解」が挙げられます。商品・サービスを提供して売上・利益をあげる上で、自社内にどのような部署が存在し、それぞれどのような役割を担っているのかを理解することが研修の目的になります。

特に新入社員の間は慣れない目の前の業務に追われ、「今自分は何のために、何をやっているのか?」を見失いがち。そのような状態で業務を続けていると、個人としても生産性の高い行動が取れなかったり、他の役割を担う同僚・他部署にも迷惑をかけてしまうことにも繋がりかねません。

そのため新入社員の早い段階で社内組織・役割を伝え、自身の担当業務を理解させた上で、会社全体として効率的にチームで成果を上げていくことを身につけさせると良いでしょう。

③同期とのチームビルディング

また新入社員にとっては「同期とのチームビルディング」も重要な研修テーマになるでしょう。チームビルディングとは、目標を達成するためにチームを作り、それぞれが自分のスキルや能力などを発揮することで、個人で取り組むよりも効果的に目標を達成するための仕組みを指します。

新入社員のうちからチームビルディングを身につけることが業務遂行において大切な要素であるのはもちろんのこと、同期同士で協力し合う習慣が身につくことで、「何か困ったことがあった時に気楽に相談できる相手がいる」という安心感が得られるようになります。それによって困難にぶつかった時でも前向きに業務を進められたり、離職を防ぐことも期待できます。

仕事を進めていく上での思考スキル

社会人として日々仕事を進めていくためには、基礎知識や作業ノウハウだけでなく「考える力・思考スキル」も必要です。思考スキルにも様々なものがありますが、まず身につけるべき基礎的な思考力として、以下の2つは新入社員研修のテーマに最適でしょう。

/// 仕事を進めていく上での思考スキルにおすすめの研修テーマ ///
  1. ロジカルシンキング
  2. 問題発見・課題解決思考

①ロジカルシンキング

あらゆる業務において、必須・ベースとなる思考スキルテーマが「ロジカルシンキング」です。自分の考えや複雑な問題を客観視し、矛盾や飛躍なく筋が通るよう整理するための力を養うことが目的になります。

多種多様なフレームワークを身につけながら思考力を鍛えていくことで、様々な問題に直面しても解決の糸口を自らの力で見出すことができるようになっていくため、どんな業務を担当しても活躍できるようになります。新入社員の早期戦力化を目指す上では、ロジカルシンキングは非常に重要な研修テーマと言えるでしょう。

②問題発見・課題解決思考

ロジカルシンキングと並んで重要な思考スキルのテーマが「問題発見・課題解決思考」でしょう。ビジネスとは、つまるところ「消費者が抱える課題を解決すること」です。そのため常に「問題(=現状と目指すべき姿との間にある負のギャップ)」を見つけ、「課題(=その問題を解消するために実行すべきこと)」をクリアしていく意識と思考が求められます。それらを身につけることが、このテーマの目的です。

上記のような「“問題”と“課題”の違い」は、中堅社員でも正確に理解・認識できていないケースも散見されます。こういった定義の違いを理解できていないと、問題の本質に辿り着けず、その結果いつまで経っても成果が上がらない、という事態に陥りやすいので、新入社員の段階から「問題発見・課題解決思考」を身につけておくことは非常に重要です。

仕事を進めていく上での実務スキル

ロジカルシンキングや問題発見・課題解決思考などの仕事を進めていくための「考える力・思考スキル」を学んだら、セットで押さえておきたいのはやはり「実務スキル」です。実務スキルというと業界・業種によって多種多様ですが、どんな会社でも身につけておくべき基礎的な実務スキルとして、以下の3つを新入社員研修のテーマとしておすすめします。

/// 仕事を進めていく上での実務スキルにおすすめの研修テーマ ///
  1. 業務ツールスキル(Word・Excel等)
  2. プレゼンスキル
  3. その他業界・職種に応じた専門スキル

業務ツールスキル(Word・Excel等)

まず必須とも言える実務スキルは「業務ツール(Word・Excel等)を使いこなすスキル」です。デスクワークが中心の業務はもちろんのこと、接客などのサービス業務や製造業の工場勤務の業務でも、必ず何かしらの社内資料を作成する場面はあります(各種報告書の作成など)。

そのためその際に必要となる文書作成ソフト(Word、Googleドキュメント等)や表計算ソフト(Excel等)の基礎的な使い方は新入社員の時に必ずマスターしておきたいところ。これらを学習していく過程で、自然とITスキル(PC・SNS等)も伸びていくことが多いため、どの企業においても積極的に採用していきたい研修テーマでしょう。

②プレゼンスキル

業務ツールスキルと並んで、実務場面で活用機会が非常に多いスキルが「プレゼンスキル」です。「プレゼン」というと“お客様や取引先への提案プレゼン”などをイメージしやすいですが、それ以外にも上司への報連相、他部署への協力依頼、同僚とのコミュニケーションなども、広い意味では「プレゼン」と言えるはず。そのためプレゼンスキルもどの業界・業種の企業においても必須のスキルと言えます。

ただ、ひとことで「プレゼンスキル」と言っても、それを構成する要素はざっくり以下の3つに分かれます。

/// プレゼンスキルを構成する要素 ///
  1. ストーリー構成スキル:伝えたい内容を理解しやすい論理構成で組み立てる力。
  2. 資料デザインスキル:ストーリーをわかりやすく・見やすくビジュアル化して伝える力。
  3. トークスキル:共感を生んで聞き手に“次のアクション”を促す力。

上記3要素を押さえることで、はじめて「プレゼンスキル」が身についたと言えるでしょう。そのため新入社員にとってはややハードルが高いテーマかもしれませんが、近い将来必ず必要になる実務スキルなので、早い段階で手をつけておくべきでしょう。

③その他業界・職種に応じた専門スキル

上記2テーマのほか、業界・職種特有の専門スキルが必要な会社の場合は、やはり新入社員研修のテーマとして組み入れておくのがおすすめです。

特に専門スキルは習得までに時間がかかるものも多いため、時間をかけて定期的に研修を開催し、少しずつスキルを身につけさせる必要があります。難易度が高いスキルであっても、新入社員の段階から触れておくことができれば、スキル習得に対する心理的な抵抗・障壁も低くなりやすいでしょう。

新入社員研修は外注もおすすめ

新入社員研修を設計・スケジュール化する上では、以上のようなテーマを盛り込み、計画的に実施していくのがおすすめですが、すでにご覧のとおりテーマの幅としては非常に多岐にわたります。

開催にあたっては、さらに各研修ごとに詳細内容を検討し、資料を作成しておかなければいけませんし、さらにはレクチャーする講師も必要です。そのすべての準備を自社内で賄える場合は問題ありませんが、必要な労力・時間・人件費・研修のクオリティなどをトータルで考慮すると、社内だけですべて完結させるのは意外と難しく、非効率になってしまうことも多々あります。

そのような場合は、やはり外部の研修会社に委託するのもおすすめです。外部の研修会社であれば各テーマごとに高い専門性を保有しているため、研修のクオリティは間違いなく高くなりますし、研修準備にかかる時間や労力も削減できます。また社内で準備する際にかかる人件費総額を考えると、外部の研修会社や講師に任せた方が結果的にコストも安く収まることもしばしばです。

当ブログ「ビズデザ」を運営している株式会社トリッジも、今回おすすめしたテーマ「プレゼンスキル」における“ストーリー構成スキル”や“資料デザインスキル”をレクチャーする『パワーポイント作成研修』を展開していますので、もしパワポ研修をご検討中の人事・研修担当の方がいらっしゃれば、ぜひお気軽に株式会社トリッジまでご相談ください(下のボタンから簡単に問い合わせできます)。

まとめ:研修の目的とゴールを具体的に設定して計画化するのがおすすめ

今回は新入社員研修におすすめのテーマについてまとめました。

新入社員はいきなり専門的な業務ノウハウを身につける必要はなく、これからの社会人人生・会社人生のベースとなるような基礎的な知識・スキル、“心構え”のようなマインドセットなどを身につけるべきではありますが、それでもテーマとしては多種多様です。

そのため研修の目的とゴールを具体的に設定してから、研修テーマ・内容・研修方法・スケジュールなどを具体化していきましょう。

自社内ですべての準備が難しい、またはコストがかかり過ぎる場合は、外部の研修会社にスポットで委託するのも1つの手なので、新入社員研修を開催する上での全体最適を考えて計画化するのがおすすめです。

  • この記事を書いたライター
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日比 海里

デザイナー・コンテンツディレクター。オウンドメディアのディレクション・編集やビジュアル・クリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

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