当ブログでは、ビジネスシーンで“誰でも・手軽に使える”資料デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回は「色の重さ」について、主なポイントを簡潔にまとめていきます! 色の重さを理解すると、プレゼン用のパワーポイント資料等のデザインに活かすことができますよ!
- 色によって「重い・軽い」を感じる理由
- 色の重さをデザインに活かす方法
目次
色には「重さがある」って、本当?

トリジ先生、教えてください! 色には「重い・軽い」があるって聞いたんですが、それって本当ですか? 色は物体じゃないから、まさか「重さ」なんてないですよね? ハハハッ!

いえ、ありますよ。色には確かに「重い色・軽い色」があります。

え! そうなんですか!? てっきり騙されたのかと思ってました…。

そうですよね、君なら騙されかねない、騙されて当然ですし。でも本当に色には「重さ」が存在しています。そしてそれがデザインにも影響するんですよ。では今回は「色の重さ」について一緒に学びましょう。

あ、ありがとうございます。よろしくお願いします(俺なら騙されて当然って…( ‘-‘ ))。
「明るい色」は軽く感じて、「暗い色」は重く感じる
色には確かに「重さ」があります。ただ本当に「◯g!」みたいにリアルな重量があるわけではもちろんありません。実際のところは、色によって「重く感じる色」「軽く感じる色」がある、ということ。そして、この重さの感じ方の違いを意識すると、デザインの表現に活かすことができます。
その上で、実際にどのような色が重く感じて、どう言う色が軽く感じるのか。その結論を端的に表現するなら、以下のようになります。
- 「明るい色」= 軽く感じる
- 「暗い色」= 重く感じる

え! 明るさの違いによって色の重さが変わるんですか!?

そうなんです。わかりやすいように1つ例を見てみましょう。例えば下の図形をパッとみたとき、なんとなく左の方が軽く、右の方が重く感じませんか?


本当だ! なんとなくですけど、左の青い図形の方が軽そうに見えます!

そう、これは左の青の方が明るくて、右の青の方が色が暗いからです。人間の脳は重さを感じるときに「明度」に影響を受けているわけですね。
引越し業者の段ボールも軽く感じる「白」が多い
前述の通り、人間の脳は色の明度によって重さの違いを感じる傾向があるわけですが、では色において最も明るい色は何かというと、それは「白」。逆に、一番暗い色は何かというと、「黒」になります。
- 最も明るい色 = 白
- 最も暗い色 = 黒
となると、やはり白い色はすごく軽い印象を受けて、黒い色はすごく重い印象を受ける、ということになります。そしてこれは世の中のデザインでも色々と活用されており、わかりやすい例でいえば「引越し業社さんのダンボール」が挙げられます。
一般的に段ボールは茶色のイメージがあると思いますが、引越し業社さんのダンボールって思い返してみると「白い色の段ボール」が多い印象がありませんか? あれは、荷物がいっぱい詰まった段ボールを運ぶときに、白い・明るい色の方が心理的に軽く感じる効果があるためです。

実際に茶色いダンボールと白い段ボールを比較すると、約1.3倍ほど重く感じるという検証結果も過去には出ているそうです。それくらいに明るい色というのは心理的に軽く感じる、と言うことですね。

なるほど! 世の中のデザインでも実際に色の「重い・軽い」が活用されているんですね! 勉強になりました!
「色の重さ」を資料デザインに活かすには?

でもトリジ先生! 色には重さがあることはわかったんですが、それを僕ら一般のビジネスマンが仕事で活かす方法ってあるんですか?

良い質問ですね、もちろん活かせる場面はありますよ。資料、パンフレット、Webデザイン、色々と活用できます。
例えば、今度「高級感・重厚感のあるイメージの新商品」をリリースすることになったとします。そうすると、その商品の紹介資料やパンフレットを作らなきゃいけなくなりますよね。
そんな時は、黒など暗い色をベースに全体をデザインしてあげると、その重厚な雰囲気をデザインで伝えることができるようになったりします。
逆に気軽さ・手軽さが売りの商品やサービスだったら、パッケージデザイン・Webページなども、白等の明るい色を使ってあげた方が、手軽なイメージなどが伝わりやすかったりします。
- 高級感・重厚感のあるイメージを各媒体で訴求したい = 黒などの暗い色をベースにデザインすると◎
- 気軽さ・手軽さを各媒体で訴求したい = 白などの明るい色をベースにデザインすると◎
なので、自分で何かデザインしなければいけない時は、色の「重い・軽い」を理解できていると、商品・サービスコンセプト等に合わせてデザインを変えることができて便利です。
また、自分でデザインしなくても外部のデザイナーさん等に資料やパンフレットデザインを発注するケースも結構ありますよね。そんな時も「色の重さ」を知っておくと、デザイナーさんとのデザインイメージのやり取り・コミュニケーションも取りやすくなります。

確かに「色の重さ」を知っておくと、色々と活用できる場面がありそうですね! しっかりポイントを押さえておきたいと思います!
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今回の内容を動画で見たい方は、当ブログ筆者がYouTubeチャンネル『ビズデザ』でもブログより詳しく解説しているので、こちらも併せてご参考ください(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜ぶそうです)
まとめ:色の重さを押さえてデザインの幅を広げよう

色はツッコミ出すと非常に難しいですが、「色の重さ」は理解さえしてしまえば比較的わかりやすいもの。ぜひ「色の重い・軽い」を使ってデザインの幅を広げましょう。
過去の記事でも少し触れていますが、「色」というのはツッコミだすと結構難しい…(デザイナーでもかなり気を配るところです)。ただ、「色の重い・軽い」は、ポイントさえ押さえてしまえば意外と表現しやすいところでもありますので、今回の内容を参考にしながら、ぜひ色々とお仕事の中で試してみてくださいね!
これだけでもパワーポイント資料等の印象が変わったりしますし、すごくわかりやすくもなりますよ!

あと、パワーポイント資料の作り方・デザインで困ったときは、以下の本もおすすめです。デザイン初級者の方向けに、ビジュアルでわかりやすく体系的にまとめられていますよ。

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