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色には「重い・軽い」があるって本当? 色の重さを資料デザインに活かす方法を解説。

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当ブログでは、ビジネスシーンで“誰でも・手軽に使える”デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は「の重さ」についてのお話。人間は色によって「重く感じる色」「軽く感じる色」があると言われており、それらの特性を理解しておくと、デザインに幅広く活用することができます。

そのため今回は、そんな「色の重さ」について、主なポイントをデザイナーの筆者が簡潔にまとめてみました。色の重さを理解すると、例えばプレゼン用のパワーポイント資料等のデザインにも活かすこともできるので、ぜひ参考にしてみてください。

/// この記事を読むとわかること ///
  1. 色によって「重い・軽い」を感じる理由
  2. 色の重さをデザインに活かす方法
/// この記事を書いた人:日比 海里 ///
  • 株式会社トリッジ代表取締役 / デザイナー / コンテンツディレクター
  • グラフィック・WEBデザインやオウンドメディアの運営サポート・ディレクションを手掛けつつ、パワポ資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ150社以上、2,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

色には「重さがある」って、本当?

みなさんは、色には「重い・軽い」があるという話を聞いたことがありますか? 「色は物体じゃないから、まさか重さなんてないだろう!」と思われる方もいるかもしれませんが、色には確かに「重い色・軽い色」があるんです。

そしてそれがデザインにも影響するんですよね。そのため今回は「色の重さ」について簡単に整理しながら、デザインにおける色の重い・軽いの特性の違いをまとめていきます。

先に結論:「明るい色」は軽く感じて、「暗い色」は重く感じる

色には確かに「重さ」があります。ただ本当に「◯g!」みたいにリアルな重量があるわけではもちろんありません。

実際のところは、色によって「重く感じる色」「軽く感じる色」がある、ということですね。そして、この重さの感じ方の違いを意識すると、デザインの表現に活かすことができます。

その上で、実際にどのような色が重く感じて、どう言う色が軽く感じるのか。その結論を端的に表現するなら、以下のようになります。

/// 色による重さの感じ方の違い ///
  1. 「明るい色」= 軽く感じる
  2. 「暗い色」= 重く感じる

上記の通り、明るさの違いによって色の重さの感じ方が変わってきます。わかりやすいように1つ例を見てみましょう。

たとえば下の図形をパッとみたとき、なんとなく左の方が軽く、右の方が重く感じませんか?

色には重さがある

これは左の青の方が明るくて、右の青の方が色が暗いからです。人間の脳は重さを感じるときに「明度」に影響を受けているわけですね。

引越し業者の段ボールも軽く感じる「白」が多い

前述の通り、人間の脳は色の明度によって重さの違いを感じる傾向があるわけですが、では色において最も明るい色は何かというと、それは「白」。逆に、一番暗い色は何かというと、「黒」になります。

/// 最も明るい色と最も暗い色 ///
  1. 最も明るい色 = 白
  2. 最も暗い色 = 黒

となると、やはり白い色はすごく軽い印象を受けて、黒い色はすごく重い印象を受ける、ということになります。そしてこれは世の中のデザインでも色々と活用されており、わかりやすい例でいえば「引越し業社さんのダンボール」が挙げられます。

一般的に段ボールは茶色のイメージがあると思いますが、引越し業社さんのダンボールって思い返してみると「白い色の段ボール」が多い印象がありませんか? あれは、荷物がいっぱい詰まった段ボールを運ぶときに、白い・明るい色の方が心理的に軽く感じる効果があるためです。

引越し用段ボールが白が多い理由

実際に茶色いダンボールと白い段ボールを比較すると、約1.3倍ほど重く感じるという検証結果も過去には出ているそうです。それくらいに明るい色というのは心理的に軽く感じる、と言うことですね。

このように、世の中のデザインでも実際に色の「重い・軽い」が活用されています。

「色の重さ」を資料デザインに活かすには?

以上のことから色には重さがあることはわかったかと思いますが、それをビジネスシーンで活かす方法はあるのでしょうか?

筆者個人としては、もちろん活かせる場面はあると考えています。資料、パンフレット、Webデザイン、色々と活用できるでしょう。

たとえば、今度高級ファッションブランドを展開することになったとします。そうすると、そのブランドの紹介資料やパンフレットなどの販促物を作らなきゃいけなくなりますよね。そのような時は、黒など暗い色をベースに全体をデザインしてあげると、その重厚な雰囲気をデザインで伝えることができるようになったりします。

逆にもっとカジュアルなブランドだったら、パッケージデザイン・Webページなども、白等の明るい色を使ってあげた方が、手軽なイメージなどが伝わりやすくなるでしょう。

/// 色の重さをデザインに活用するなら? ///
  1. 高級感・重厚感のあるイメージを各媒体で訴求したい = 黒などの暗い色をベースにデザインすると◎
  2. 気軽さ・手軽さを各媒体で訴求したい = 白などの明るい色をベースにデザインすると◎
重い色・軽い色をデザインで活かす方法

そのため自分で何かデザインしなければいけない時は、色の「重い・軽い」を理解できていると、商品・サービスコンセプト等に合わせてデザインを変えることができて便利です。

また、自分でデザインしなくても外部のデザイナーさん等に資料やパンフレットデザインを発注するケースも結構ありますよね。そんな時も「色の重さ」を知っておくと、デザイナーさんとのデザインイメージのやり取り・コミュニケーションも取りやすくなります。

意外と活用できる場面があるので、デザインの予備知識として押さえておくと良いでしょう。

ちなみに上の画像のサンプルは、デザインACさんのテンプレをちょこっとアレンジしただけのものです笑。デザインACさんを使うと、ハイクオリティなチラシ・ポスターなども簡単に作れるので、気になる方はチェックしてみるといいですよ。

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YouTubeで今回の記事の内容を見たい方はこちら

今回の内容を動画で見たい方は、当ブログ筆者がYouTubeチャンネル『ビズデザ』でもブログより詳しく解説しているので、こちらも併せてご参考ください(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜ぶそうです)

まとめ:色の重さを押さえてデザインの幅を広げよう

過去の記事でも少し触れていますが、「色」というのはツッコミだすと結構難しい…(デザイナーでもかなり気を配るところです)。ただ、「色の重い・軽い」は、ポイントさえ押さえてしまえば意外と表現しやすいところでもありますので、今回の内容を参考にしながら、ぜひ色々とお仕事の中で試してみてください。

これだけでもパワーポイント資料等の印象が変わったりしますし、すごくわかりやすくもなります。

/// パワポ資料作成研修 ///
この記事の筆者が『わかりやすい・伝わる資料作りの簡単セオリー』をお伝えしています。

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日比 海里

デザイナー・コンテンツディレクター。オウンドメディアのディレクション・編集やビジュアル・クリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

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