当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
その中でも、プレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の効果的かつ伝わりやすいおすすめの見せ方・作り方のノウハウをシリーズでお話ししています!今回はPowerPointのグラフの中でもよく使う「円グラフ」についてのお話です。ぜひご活用ください!
まずその前に、PowerPointにグラフを載せる際のベースとなるポイントについて学びたい方はこちら↓↓↓
目次
おさらい:折れ線グラフは「何を伝えたいのか」をはっきり示す!
前回はPowerPointでの「折れ線グラフ」のわかりやすい見せ方をお伝えしました。以下にポイントを箇条書きでまとめてみたので、ご覧くださいね!
念のためもう一回前回の内容をしっかり読んでおきたいという方はこちからどうぞ↓↓↓
円グラフを使うべき時って?


今回は円グラフについてです。PowerPointで円グラフはよく使いますか?


そうですね!何か数値面で分析した内容を発表する時とか、よく使ってます(๑˃̵ᴗ˂̵)


そうですよね!円グラフは、棒グラフ・折れ線グラフと並んでPowerPointの「グラフ三羽ガラス」の一員ですから、メジャーですね。


グラフ三羽ガラス…そ、そうなんですか(´-`).。oO(いかにも今作った感溢れるネーミングでワロタ…)


まぁそんなことどうでもいいのですがw、もう1つ質問。
円グラフって、どういう時に使ってます?


ん~と…やっぱり量を表すときに使ってますかねぇ(o_o)


はい、そうですよね。「量」を表すときに使うのは正しいと思います。
ただ、実はここに1つ気をつけないといけないことがありまして。


えっ?「量を表す」ってこと自体にですか?


そうなんです。
実は円グラフでは、量は量でも「量の増減」を表してはいけない、という注意点があるんです。
円グラフで「量の増減」を表すのはご法度!
円グラフで量の増減を表現してしまうと、実はPowerPoint見ている聴衆の皆さんが理解しづらい、または誤解を与えてしまう可能性があります。


わかりやすいように例で見てみましょう。例えば、第10期の時に、ある商品Aの売上が「150」で、3年後に「180」に増えたとします。それを円グラフで表現すると、下の図の青い部分(商品A)のようになりますよね?




そうですね!きちんと数字は増えてますし、表現としておかしくないんじゃないですか?


そう、「数字」は確かに増えています。
でも、青い部分(商品A)の「面積」はどうですか?




…えっ?…あ!青い部分の面積は小さくなってる!


そう!数字は増えてるのに、面積は減っちゃってますよね。
これだと、聴衆の皆さんはパッと見たときに「増えたのか、減ったのか」が一瞬で判断しづらいんです。
なんでこういうことが起こるかというと、実は円グラフの「総量」が第10期と第13期で違うからです。
単純に商品Aの数値だけが増えてて、他の色の商品数値が変わってなければ、青い面積も大きくなるんですが、3年間の間にもちろん他の商品の数字も動きます。つまり全体の総量が変わってしまう。そうすると、いくら数字が増えていたとしても、面積自体は小さくなってしまう、ということが起きます。
こうなってしまうと、パッと見た感じ「逆に減っている」ようにも見えてしまうかもしれない。PowerPointを見ている聴衆の皆さんに誤解を与えてしまう可能性が高いです。


な、なるほど( ゚д゚) これは気づいてませんでした。。


円グラフでは「比率」を表現しよう!
意外とこれは気付きづらい点です。なので円グラフを使うときは、「量の増減」そのものを表すのではなく、「シェアなどの比率」を見せる時に使いましょう。


比率であれば、全体量が変わったとしても影響を受けません。あくまで「割合」を表現してますからね。なので円グラフで表現すれば適切な面積が表示されるようになります。


確かに!比率を表す時なら、円グラフがうってつけですね!
まとめ:グラフも適材適所で使い分けを!


たくさん種類のあるグラフも、それぞれ表す内容に「得意分野」があります。適材適所で様々なグラフは使い分けましょう。
PowerPointでも色々とグラフは入れられますが、それぞれ使うべき場面と種類があります。つまり、「適材適所で使い分ける」というのがPowerPointのグラフではポイントです。ぜひこの辺りも注意しながら、PowerPoint作りもレベルアップしていきましょう!
今回でグラフに関するお話は終了!次回からは「表」のわかりやすい・伝わりやすい見せ方を数回に分けてお伝えして行く予定です。お楽しみに〜٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓


もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。