当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
その中でも、プレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の効果的かつ伝わりやすいおすすめの見せ方・作り方のノウハウをシリーズでお話ししています!今回はPowerPointの「アニメーション」の見せ方についてのお話。
アニメーションはどのようなところに気をつけるべきなのか、使うときはどんなアニメーションを使えば良いのか、その辺りのコツ・ポイントをお伝えしていきたいと思います!ぜひご参考くださいね!
まずその前に、PowerPointを「キレイに、わかりやすく・伝わりやすくする」ための基礎知識について学びたい方はこちら↓↓↓
目次
そもそもアニメーションって、必要?


今回からPowerPoint特有の要素「アニメーション」について考えていきましょう。さて早速ですが、アニメーションって普段使ってますか?


もちろん!めっちゃ使ってます!動きがあった方が派手で目立つでしょ?(๑˃̵ᴗ˂̵)


確かに目立ちますよね~。まぁそこが問題でもあるんですが(ボソッ)


…えっ?なんか今気になると発言があったような(;•̀ω•́)


いえいえ、お気になさらず。もう1つ質問。使うアニメーションはどんな動きをするものを入れてますか?


そりゃもう、ド派手にぐわんぐわん動き回るやつですよ!その方がPowerPoint使ってプレゼンしてる「ドヤ感」が出るでしょ?(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ


ですよねwww 期待通りの回答ありがとうございますwww


え~ちょっとちょっと!さっきから気になるコメントが続いてますよヾ(*`Д´*)ノ
何かマズイところあるんですか?


すみません、あまりにも回答が願ってもない展開になったので笑。では、まずPowerPointのアニメーションの「大前提」について考えていきましょう。それによって、もしかしたらアニメーションについての見方が変わってくるかもしれませんよ!
アニメーションのメリット・デメリット
大前提を考える上で、まずそもそものアニメーションの「メリット・デメリット」を確認しておきましょう。
メリットは何となくイメージできるかと思いますが、デメリットについては今まで意外と意識してなかった!という方も多いと思うので、ぜひこの機会に整理してみてくださいね。
メリット
①多彩な表現やインパクトのある演出ができる
アニメーションを入れることで、平面的なPowerPointに動きが出て、聴衆の皆さんに対してとても強い印象を残すことができます。
②順番や流れをイメージさせることができる
アニメーションを入れると、自分の好きなタイミングで要素を表示できるようになります(クリックすると図やテキストが出てくる等)。
例えば、プレゼンで購買フローを伝える場面があれば、フロー順に説明(テキスト・図形等)を表示させることで、聴衆の皆さんに購入までの流れや順番をしっかり意識・伝えることができます。
この辺りがメインのメリットとして挙げられます。これは紙の資料などでは決して得られない、PowerPoint特有のメリットです。


では続いてデメリットも見てみましょう。


そもそもアニメーションにデメリットってあるんですか?(・・?)


はい、実はPowerPointのアニメーションにもデメリットはしっかり存在しているんですよね。そして意外とそれが大きなことだったりします。一緒に考えてみましょう。
デメリット
①聴衆の集中が妨げられてしまって、意識が散漫になりやすい
どうしても人間は動いているものには反応してしまいます。特にPowerPointのスライド上になると、アニメーションの動きは派手で非常に目立つので、そんな動きが急に入ってくると聴衆の皆さんが集中を欠いてしまうことがよく起こります。
それによってプレゼンの内容が頭に入ってこない、聞く気もだんだんなくなってきて途中で飽きられてしまう。こんなことが往々にして起こる点が1つ目のデメリットと言えるでしょう。
②「先読み・推測」がしにくくなる
これが結構大きなデメリット。人間はモノの理解に「先読み・推測」の力を利用しています(無意識のうちに「今後の話の展開」を予測する)。推測したことと、実際の話の内容が一致すると、脳の理解が飛躍的に進むわけです。
しかしアニメーションを使うと、その部分は全部隠されてしまいます(アニメーションが入っている部分が最初表示されない)。そうすると、聴衆の皆さんは「その先何が話されるのか」の推測が難しくなります。


アニメーションが入っていなければ、話していない箇所も全部が表示されているので「この後プレゼンターが何を話すのか」がなんとなく推測できるので、その後の話の内容が理解しやすくなるわけですが、アニメーションが入ってるとその「推測」がしにくい。
発表者が話したことをその瞬間瞬間に聞いて理解していかなければならなくなるので、これだと脳に非常に負担がかかります。
この2つは見逃せないデメリットと言えるのでないでしょうか。


た、確かに(;•̀ω•́)
メリットだけじゃなく、こんなデメリットもあったなんで、知りませんでした。。


その他にも、アニメーションが入ると「プレゼンの進行に時間がかかる(テンポよく進まなくなる)」というのも併せて押さえておくと良いでしょう。


アニメーションは使わない


そこで、私が大前提としておすすめしていることは、「原則アニメーションは使わない」ということです。色々と世の中的には異論はあると思いますが、私は「使わない派」を推しますwww


使わないんですか!…ただ確かに先ほどのデメリットを考えると、その方がいいのかもしれませんね(´ㅂ`;)


そう、確かにアニメーションはプレゼン資料でしか使えない機能ではあるので、使いたくなる気もわかります。ドヤ感も出ますしwww
ただ、資料において一番大切なのは「相手に内容を伝えること」。正直アニメーションを使わなくたって、内容をきちんと伝えることはできるはずです。むしろ、使ったことによるデメリットの方が気になる。
そのため、大前提として「アニメーションは使わない」というのをオススメしています。
まとめ:色々使いたくても、PowerPointではむやみに使わない


アニメーションはデメリット面を意識しましょう。むやみやたらに使うのはNGですよ。
今回はアニメーションのお話でしたが、こういったPowerPoint特有のものって、確かについ使いたくなるんですよね笑。ただ、やっぱりちゃんと考えなきゃいけないのは「聴衆の皆さんが内容を理解するにあたって、それが本当に大切なことなのか」ということ。
アニメーションに限らず、とにかくPowerPointでは余計なものは省く!これがポイントです。なので、アニメーションもなくても十分伝わるなら、入れる必要は全くないと思います。シンプル・スッキリ作って、内容面を高く評価してもらえるようなPowerPointに仕上げていきたいですね!
次回は「アニメーションを使っても良い場面」についてお話です!お楽しみに~٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓


もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。