当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回は、前回からの続きでPowerPointで使う文字、特に特定のフォント(明朝体)に関する注意事項ついてお話ししていきます!
前回の記事と併せてお読みいただくと、さらに効果抜群ですので、お時間あれば一緒にご覧ください!前回の記事はこちら↓↓↓
目次
おさらい:PowerPointで使うべきフォントは「ゴシック体」
前回の記事ではPowerPointで使うべきフォントについてお話ししました。以下にポイントを箇条書きでまとめてみたので、ご覧くださいね!
- パワーポイントでは特に文字の視認性が大事。
- ゴシック体はパッと見たときに太い印象を受け、遠くから見ても見やすい・わかりやすいと感じる。
- なのでパワーポイントでは、視認性の高い「ゴシック体」を使った方がいい。
念のため前回の内容をしっかり復習しておきたい方はこちらからどうぞ!
PowerPointで明朝体を使うって、どうなの?


今回はパワーポイント資料での明朝体の扱いについてです。前回の記事の一番最後に、何やら意味深な言葉を残して終わったのですが、覚えていますか?


…えっ?あ~…んー……すみません、前回の記事、見返してきますε-(´∀`; )


毎度のことですが、やっぱり忘れてましたかww
皆さんも、つい忘れちゃった!という方は、こちらでご確認くださいね。
実は前回の記事の一番最後で、以下の点をちらっとお話ししていました。今回は②について、もう少し突っ込んで解説していきたいと思います。
- 明朝体はPowerPointでは使わない方がいい。
- 視認性が低いのに加えて、使うべきではないもう1つの理由がある。
明朝体は独特な「雰囲気」を持っている


で、明朝体をプレゼン用のパワポ資料であまり使うべきではないもう1つの理由とは何なのか。これ単刀直入にお話ししてしまうと、この一言に尽きます。
「雰囲気がめっちゃ独特」。これ。


…えっ?……何その、わかるようで実はよくわからない謎の理由…(・ω・`)


すみません、やっぱりわかりにくかったですかねwww
でも実際のところ、この言葉の通りなんですよ。つまり、明朝体というフォント自体、独特な雰囲気を醸し出している、ということです。
例えば明朝体の文字を見たとき、どこか下のような雰囲気を無意識に感じたりしませんか?
◇堅いイメージ
◇真面目なイメージ
◇重い・深刻なイメージ


いかがでしょう?言われてみると、何となくわかりますかね?そしてこのような雰囲気を無意識に感じてしまう、というのが厄介なんです。
こう言った雰囲気は、実はプレゼン内容によっては邪魔になることがあります。だって、明るくて楽しい雰囲気の商品・サービスのプレゼンだとしたら、プレゼン内容とかなりミスマッチになりますよね?
- 可愛いキャラクターがポップに動き回るゲームの企画プレゼン
- 新しくオープンする子供向けテーマパークのプレゼン
上記のようなプレゼンを行う機会があったら、明朝体だと違和感を感じるはずです。明朝体が持つ「堅くて・真面目で・重い」イメージと、プレゼン内容の「明るくて・ポップで・軽やかな」イメージが合わないですから。また、こういった独特な雰囲気が「演出感」を強めてしまって、一般的なビジネスシーンでは毛嫌いされてしまうケースもあります。
逆にオススメしているゴシック体は、幸か不幸か「あまり雰囲気を持たない・ニュートラルな書体」だと言われていますので、どんな場面のプレゼンであっても、使いやすいという側面も持っています。
ですので、そういった意味でも明朝体は意図的に雰囲気を出したいとき以外は使わず、基本はゴシック系を使う、これがオススメです!


明朝体は「文字量の多いビジネス文書」には最適


そうすると、じゃ明朝体はどんな時に使えばいいんですかね?使いどころってあるんですか?(・ω・`)


はい、明朝体にも活躍の場はありますよ。PowerPointのプレゼン資料ではなくて、手元で見るような文字量の多いビジネス文書で使ってあげましょう。
明朝体の基本的な特徴を改めて思い出してみましょう。
明朝体は「細い印象を受けるので、可読性は高い=読みやすい」という特徴を持っていました。ということは、PowerPointのプレゼン資料ではなくて、手元で見るような文字量の多いビジネス文書(Wordで作った社内通知文、数値分析資料など)には最適というわけです。
逆にゴシック体は、こういった文字量の多い文書資料には不向き。太く見えがちなフォントなので、びっしり文字が詰まった資料に使ってしまうと、紙面が黒々と見えてしまい、ごちゃごちゃして非常に読みづらくなります(デザインの世界では、こういった見づらさを“うるさい”と表現します)。
なので、明朝体は文字量の多い資料にぜひ使ってあげましょう!世の中何でもそうですが、適材適所が重要ということですね!
まとめ:明朝体の特徴を踏まえれば、パワーポイントで使うべきではない理由が見えてくる


明朝体はちょっと独特なフォント。使うときはその特徴をしっかり意識しましょう。
ちょっと独特な雰囲気を感じやすい明朝体。そんな特徴を意識できると、PowerPointで使うべきではない理由が見えてきますね。そういう意味では、とにかくパワポではゴシック1択。これでいくのがベターです。
もし文字がたくさん並んでいる「読んで理解する資料」(通知文書・分析書類とか)を作るときは、ぜひ明朝体に活躍してもらいましょう!
それでは今回はここまで!次回もまた文字のベーシックな内容になりますが、「文字サイズ」についてのお話です。お楽しみに〜٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓


もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。