当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回は「ちょっと変えるだけ」でOKなレイアウトノウハウをお届け。忙しくて時間がない方も嬉しいテクニックです。特に紙の社内文書(Word等)やPowerPointのプレゼン資料などを作る機会が多い方は必見ですよ!
資料を読む人の“目線の流れ”を意識するのも大切
「読み手にとってわかりやすい・読みやすい内容になっているかどうか」。ビジネスシーンでの資料を作るとき、やっぱりこれは特に意識すべきですよね。
そしてわかりやすい内容にするためには様々な要素がありますが、意外と意識されていないのが「読み手の目線の流れ」。
資料を読む人の「目線の流れ」を意識したレイアウトにしてあげないと、内容を正確に理解しづらくなってしまったり、本当に伝えたいこと・アピールポイントが見落とされてしまうかもしれません。
目線って、どう動いてる?

では、一般的に資料を読むとき、人はそれを「どのように見ている」でしょうか?

なんとなくですが、まず左上から見始める気がします!

そう!それ!その言葉を待ってました!
思い返してみるとわかりやすいかと思いますが、だいたいの人は資料を見るとき、まず最初に資料の左上を見るんですよね。
では次はどう見てます?

次はそのまま右の方に進んでますかね…

なるほど。ではその後は?

その後は…まだ見ていない左下に目線を移している気がします

はい、その後はまたそのまま右に進む形でしょうか。
そう、一般的には今の話にあったような流れで人は目線を動かしています。
わかりやすいように図で表すとこんな感じ。

こうやって目線の動きを可視化してみると、あることに気づくのではないでしょうか。そう、目線の動きが「Z字」になっているということ。これをデザイン・レイアウトの世界では「Zの法則」と呼びます。
普段はあまり意識していないと思いますが、人は資料などをみるとき、何気なくこんな目線の動きをしていることが多いようです。よく考えてみると不思議ですよねw
Zの法則をうまく活用しよう!
ですので、資料を作成する際のレイアウトも、Z字の動線上に各コンテンツを置いていくと、読む人の理解力も高まりやすくなります。例えば、下のようなレイアウトですね!
- 最初に目線がいく左上にアピールポイント・伝えたいことを置く
- 次に左から右に向けてコンテンツを並べていく
- その後左下→右下に重要コンテンツを置く

私もプレゼン用のパワーポイントの資料を作っている時は、このZの法則を意識して各スライドを組んでいきます。
ちょっとした配慮ではありますが、この法則を意識して作るだけで、プレゼン時の聴衆の皆さんの理解のしやすさが断然違ってきます。またWordで作る社内文書などでも、この法則はとっても効果的です。
企画書などは情報量も多くなりがちですので、アピールポイントを見落とされないようにする必要がありますが、その時もこの法則をうまく使って、読み手の目線をこちらから誘導してあげれば、見落とされずにしっかりアピールすることができますよね!
さらにこの目線がZ字に動くという特徴は、「ざっとページの全体を見る時」に起こりやすいとも言われています。そのため、概略を掴んでもらいたいページなどは特にこの法則を意識するといいかもしれません。

まとめ:一気に伝わりやすさアップ!しかも効果は資料だけじゃない!

そしてこの法則は資料だけにとどまらず、紙のチラシや店舗の商品棚を見るときなども当てはまると言われています。
この「Zの法則」は紙媒体のものに限らず、店内の商品レイアウトなどでも当てはまると言われています。そのため店舗マネージャーさんなど、実店舗のレイアウトを任されている方なども、ぜひ今回のZの法則を意識して商品の配置をしてみてはいかがでしょうか?
売れ筋商品や利益率の高い商品をうまく並べていけば、もしかしたら一気に売上・利益アップが実現できちゃうかも︎(←全く保証はできません|ω・)ソロリ)。本当にちょっとしたテクニックではありますが、効果抜群のレイアウト法なので、ぜひご活用ください!
次回はZの法則に似た「Fの法則」についてお伝えしたいと思います!お楽しみに~٩( ‘ω’ )و
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もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。