「Zの法則」って、何? パワーポイントはZの法則を使ってレイアウトするとわかりやすくなる。

Zの法則例

 

当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は様々な資料作成時に使えるレイアウト術「Zの法則」について、その概要と効果をまとめました。

日頃、資料作成を行う機会が大き方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

■■この記事で学べること■■
  1. 「Zの法則」の概要
  2. 「Zの法則」を資料デザインに活かすには?

資料を読む人の“目線の流れ”を意識するのも大切

「読み手にとってわかりやすい・読みやすい内容になっているかどうか」。ビジネスシーンでの資料を作るとき、やっぱりこれは特に意識すべきですよね。

そしてわかりやすい内容にするためには様々な要素がありますが、意外と意識されていないのが「読み手の目線の流れ」。

資料を読む人の「目線の流れ」を意識したレイアウトにしてあげないと、内容を正確に理解しづらくなってしまったり、本当に伝えたいこと・アピールポイントが見落とされてしまうかもしれません。

目線って、どう動いてる?

では、人が資料を読むとき、それを「どのように見ている」でしょうか? 一般的には、以下のような“目線の動き”になることが多いと言われれています。

資料を読む時の一般的な目線の流れ
  1. まず左上から見始める
  2. そのまま右の方へ読み進める
  3. 右端まで来たら、まだ見ていない左下(次の行など)に目線を移す
  4. そのまま再度右へ読み進める

一般的には上記のような流れで目線が動いていきます。わかりやすいように図で表すと、下のオレンジの矢印のような感じ。

Zの法則例

このように目線の動きを可視化してみると、あることに気づくのではないでしょうか。そう、目線の動きが「Z字になっている」ということ。これをデザイン・レイアウトの世界では「Zの法則」と呼びます。

普段はあまり意識していないと思いますが、人は資料などを見る・読むとき、何気なくこのような目線の動きをしていることが多いようです。よく考えてみると不思議ですよね。

Zの法則をうまく活用しよう!

そのため、資料を作成する際のレイアウトも、“Z字の動線上に各コンテンツを置いていく”と、重要な要素がスムーズに視界に入るので、読み手の理解力も高まりやすくなります。例えば、下のようなレイアウトですね。

  1. 最初に目線がいく左上にアピールポイント・伝えたいことを置く
  2. 次に左から右に向けてコンテンツを並べていく
  3. その後左下→右下にコンテンツを置く

ちょっとした配慮ではありますが、この法則を意識して作るだけで、たとえばプレゼン用の資料であれば聴衆の皆さんの理解のしやすさが断然違ってきます。

Zの法則の例

また、Wordで作る社内文書などでも、この法則はとっても効果的です。企画書などは情報量も多くなりがちですので、アピールポイントを見落とされないようにする必要がありますが、その時もこの法則をうまく使って、読み手の目線をこちらから誘導してあげれば、見落とされずにしっかりアピールすることができます。

さらにこの目線がZ字に動くという特徴は、「ざっとページの全体を見る時」に起こりやすいとも言われています。そのため、概略を掴んでもらいたいページなどは、特にこの法則を意識するといいかもしれません。

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効果は紙の資料だけにとどまらない

さらに、この「Zの法則」は紙媒体のものに限らず、店内の陳列棚の商品レイアウトなどでも当てはまると言われています。そのため店舗マネージャーさんなど、実店舗のレイアウトを任されている方なども、ぜひ今回のZの法則を意識して商品の配置をしてみてはいかがでしょうか?


売れ筋商品や利益率の高い商品をうまく並べていけば、もしかしたら一気に売上・利益アップが実現できちゃうかも︎(←全く保証はできませんが)。本当にちょっとしたテクニックではありますが、効果抜群のレイアウト法なので、ぜひご活用ください!

まとめ:目線をうまく誘導してわかりやすいレイアウトにしよう

今回はレイアウト術「Zの法則」について、その概要とポイントをまとめました。

資料は内容のわかりやすさももちろんですが、レイアウトによってもわかりやすさは変わってきます。今回の「Zの法則」を使えば、読み手にポイントを伝えやすくなるので、いろいろなレイアウトで試してみてはいかがでしょうか。

ぜひ参考にしてみてください!

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ABOUTこの記事をかいた人

デザイナー・編集者。オウンドメディアのディレクション・編集やビジュアル・クリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。