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綺麗で伝わりやすいパワーポイント資料の作り方の「条件」を徹底解剖。秘密は脳にあり。

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当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”デザインノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は「わかりやすい・伝わりやすいパワーポイントデザインの条件」についてのお話。スライドを見たときに「わかりやすい!」と感じるケースもあれば、「わかりづらいなぁ…」と感じる時もありますよね? なぜそのような違いが生まれるのか、実はそれには“脳の仕組み”が関係してきます。

今回は、企業のプレゼン資料作成の代行を行うことも多いデザイナーの筆者が、その「わかりやすい・わかりにくい」の違いが生まれてしまう原因(=脳の仕組み等)について、簡単にまとめてみました。日頃パワーポイントでプレゼン資料などを作ることが多い方の参考になれば幸いです。

/// この記事を書いた人:日比 海里 ///
  • 株式会社トリッジ代表取締役 / デザイナー / コンテンツディレクター
  • グラフィック・WEBデザインやオウンドメディアの運営サポート・ディレクションを手掛けつつ、パワポ資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ150社以上、2,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

そもそも「キレイで、わかりやすい・伝わりやすいパワーポイント」って、どんなデザインのこと?

パワーポイントでプレゼン資料を作るとき、誰もが『キレイで、わかりやすい・伝わりやすいPowerPointを作りたい!』と思っているはず(当たり前ですが笑)。

では、そもそも「キレイで、わかりやすい・伝わりやすいパワーポイント」って、どんなデザインのパワポ資料のことをいうのでしょうか? こういうことって、意外と整理できてないことが多かったりしますよね。

でもどのようなパワーポイントのデザインが「キレイで、わかりやすい・伝わりやすいと言えるのか」、この条件がわかっていないと、どこを直せば良いかわからないはずなので、この点の整理は必ず必要になります。

脳の仕組みがカギ

キレイで、わかりやすい・伝わりやすいパワーポイントデザインの条件。これを整理する上では、実は「脳の情報処理の仕組み」がカギ。人間が目で見た情報を処理するときは、ざっくり下記のような流れになります。

/// 情報処理の流れ(ざっくり) ///
  1. まず情報を「目」で見る。
  2. 目から入った情報を「脳」が受け取る。
  3. 脳がその情報を「把握・認識」(←ここが情報を処理しているところ)する。
  4. 最終的にその情報を「キレイだな、わかりやすいな」または「これはキレイじゃないな、わかりにくいな」と判断する。

日頃生活している中で、脳がこんな動きをしてるかどうかなんて全く意識していないと思いますが、このようなことを脳は常に365日24時間(寝ている時間を除く)行なっています。

人間が情報を把握・認識するためには、どうしても脳を使う必要がある(当たり前ですが)ので、「キレイで、わかりやすい・伝わりやすいパワポデザインの条件」を整理する上で、この脳の仕組みを無視するわけにはいかないわけです。

短時間で情報を処理できる=わかりやすいと感じる

以上のように、情報処理は①〜④のような流れで行われるわけですが、その上でキレイでわかりやすい・伝わりやすいパワーポイントデザインの条件を知る上で、何番がポイントになるでしょうか?

答えは③です。では、脳が“どのように情報を把握・認識する”と、わかりやすいと判断するのか。それは、脳は「情報の処理(把握・認識)が短時間で済む」ものをわかりやすいと判断し、「情報の処理に時間がかかる」ものをわかりにくいと判断するようにできています。

わかりやすいと感じる仕組み

例えば“シンプルな情報”であれば、「脳が短時間で情報を処理できる」から、その情報のことを「わかりやすい」と判断します。

反対に、“ごちゃごちゃとしていて複雑な情報”だと、目で見た時にパッと瞬間的に内容が理解できない。つまり「脳が情報を処理するのに時間がかかってしまう」ので、その情報のことは「わかりにくい」と判断してしまいます。

ということは、キレイでわかりやすい・伝わりやすいパワーポイントデザインというのは、「脳が情報の把握・認識に時間がかからないという特徴を持っている」と言えますね。

短時間で処理できる情報=シンプルな情報

では次に、「どのような条件であれば、脳は情報を短時間で処理できるのか」ということを考えていきましょう。

ヒントになるのは、先ほどちらっと出てきた“シンプル”という言葉。そう、脳はとにかく単純でシンプルなものを好みます。何しろ脳は人間の行動の全てを司っていて、常に大忙しだからです。そんなところに、以下のような情報が目から入ってきたら、脳はそれを処理するのに手間取ってしまい、「げ! これ複雑だ! ということは、“わかりにくい”情報だわ!」と判断してしまいます。

/// 脳が処理に手間取るとき ///
  1. たくさんの情報がいっぺんに入ってくる。
  2. 余計な情報・不要な情報がある。
  3. きちんと整理されていない情報がある。
わかりづらいと感じる理由

そのため、「キレイでわかりやすい・伝わりやすいパワーポイントデザイン」にしたければ、大忙しな脳になるべく負担がかからないように、とにかくシンプルなデザインにしなければいけないわけです。

ここは非常に大切で、わかりやすいパワーポイント作りの根幹の考え方になるので、資料作成時は必ず意識すべき点です。

東京,神楽坂,東京note,グルメ

まとめ:Simple is best! シルプルに作るノウハウを学ぼう

少し小難しい内容に聞こえたかもしれませんが、よく考えてみれば「あー、まぁ確かにそうだよねー」的な中身だったのではないでしょうか笑。

そしてそんなシンプルなPowerPointを作る上で必要になってくるのが、「PowerPointの効果的かつ伝わりやすい見せ方・作り方のノウハウ」です。どのようにしたら脳に負担がかからないパワーポイントデザインにできるのか。これはいくつかのデザインの原則やテクニック・ノウハウを知っているかどうかにかかっています。

当ブログでそれらデザインノウハウを体系的・網羅的に解説していますので、スキルアップしたい人はぜひ他の記事も参考にしていただけると幸いです。

/// パワポ資料作成研修 ///
この記事の筆者が『わかりやすい・伝わる資料作りの簡単セオリー』をお伝えしています。

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日比 海里

デザイナー・コンテンツディレクター。オウンドメディアのディレクション・編集やビジュアル・クリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

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