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現役デザイナーがおすすめする有料画像素材サイト8選。無料サイトと有料サイトの違いや有料素材を使うメリットも解説。

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当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。

今回は、ビジネスシーンで使いやすい「有料の画像素材」を入手するための便利サイト(ストックフォトサイト)を、現役デザイナーがご紹介。プレゼン用のパワーポイント資料、会社パンフレット・チラシ、Webのバナーやブログ記事のビジュアル画像など、画像素材が必要になる場面は業務の中でたくさんありますが、よりクオリティの高い画像素材を効率的に入手するなら、有料の画像素材サイトが最適。

知っていればとっても役立つ&時短になる内容なので、日頃クリエイティブ系のお仕事が多い方など参考になれば幸いです。

/// この記事を読むとわかること ///
  1. 無料画像素材サイトと有料画像素材サイトの違い
  2. 有料画像素材サイトを使うメリット
  3. おすすめの有料画像素材サイト
/// この記事を書いた人:日比 海里 ///
  • 株式会社トリッジ代表取締役 / デザイナー / コンテンツディレクター
  • グラフィック・WEBデザインやオウンドメディアの運営サポート・ディレクションを手掛けつつ、パワポ資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ150社以上、2,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

無料素材サイトと有料素材サイトの違い

おすすめの有料画像素材サイトをご紹介する前に、そもそも「無料画像素材サイトと有料画像素材サイトの違いって何?」という疑問にお答えしておきます。

違い①:素材のクオリティ

まず1つめの違いは「素材のクオリティ」です。そもそもストックフォトサイトの仕組みは、①ユーザーから画像を募集・投稿してもらい、②運営側でその素材を審査した上で、③審査に合格したものをサイト上で配布する、という形となっています。

有料画像素材サイトの素材はクオリティが高い
引用:Adobe Stock

その際、無料素材サイトの場合は②の画像素材の審査が若干緩いため、多少クオリティが低くても合格になるケースが多いんですよね(筆者経験済み)。

一方、有料画像素材サイトの場合は②の審査が厳しく、ハイクオリティな画像素材でないと合格にならない(高画質・高画素でなければダメ、少しのピンボケ・低コントラストでもダメ、被写体が明確でなければダメなど)ため、サイト内にはハイクオリティな素材しか基本的には並びません。

また、有料画像素材サイトによっては素材そのものの審査だけでなく、「投稿者として相応しいか」を審査するテスト(ストックフォトのルール、著作権・肖像権などの法規制を適切に理解しているか等をチェックする)まで用意されているケースもあるので、審査の厳しい有料画像素材サイトの方が画像素材のクオリティが高い傾向があります。

違い②:素材の探しやすさ

2つめの違いは「画像素材の探しやすさ」です。無料画像素材サイトと有料画像素材サイトを比較したときに、有料の方が自分が求めている画像を見つけやすい傾向があります。というのも、有料画像サイトの方が検索の仕組みに工夫が凝らされていることが多いためです。

有料画像素材サイトは素材を探しやすい

たとえば、検索時に使用できるタグの設定にも「適切なタグが付けられているか」を審査していたり、似た画像を探すことができる類似画像検索があったり、サイト内の素材のカテゴライズもわかりやすく細分化されていたりします。

違い③:費用の発生有無

3つめの違いは「お金がかかるか、かからないか」です。…まぁこの違いは当たり前ですけど笑。

ただ、それぞれサイトによって課金の仕組みは結構異なっています。たとえば無料画像素材サイトであっても、画像素材のサイズによっては一部有料になっていたり、ほとんどの画像は無料だけれども人物画像(肖像権が発生しているものなど)は有料、というケースもあります。

一方、有料画像素材サイトも全て一律の価格ではなく、サイズごとに料金が違っていたり、月額定額制になっていたり、サイトごとに費用の発生に関して仕様が異なっています。

無料画像素材サイトでも「全て無料!」ではない点は、注意が必要です。

有料画像素材サイトを使うメリット

上記の通り、無料画像素材サイトと有料画像素材サイトでは色々と異なる点があるわけですが、その中で有料素材サイトを使うメリットも整理しておきます。

筆者もよく有料画像素材サイトにお世話になっているので、筆者が実際に使って感じていることも合わせてお伝えしていきますよ。

求めている画像が見つかりやすい

まず1つめのメリットは「求めている画像が見つかりやすい」ということです。これは違いの①でお伝えした「素材のクオリティ」に紐づくメリットですが、やはり有料画像素材サイトの方が自分が求めている画像が見つかりやすいんですよね。


https://stock.adobe.com/stock-photo/id/628798831

無料画像素材サイトの場合、どうしても投稿者の撮影レベルにバラツキがありますが、有料画像素材サイトだとハイレベルな撮影スキルを持った投稿者さんばかりなので、「これが欲しかった!」というようなクオリティの高い画像(デザインを施しやすい構図になっているなど)が見つかりやすい傾向があります。

他者と被りにくい

2つめのメリットは「他者と被りにくい」ということ。やはりお金がかからない無料画像素材サイトを使う人は多いので、人気の無料画像は多くの人がダウンロードして利用しています。そうすると、たとえばバナー素材で他のWebサイトと画像が被ってしまったり、コンペでのプレゼン資料などでも他社の資料とイメージ画像が被ってしまうことも…。

有料画像素材サイトの画像なら利用者がある程度限られますし、サイト運営側が画像のバリエーションをかなり豊富に揃えているので、他者・他社と被りにくくなる傾向があります。

時短になる

3つめのメリットは「画像を探す際に時短になる」ということです。画像素材を探すときに一番しんどいのが「探す手間がかかること」なのは、経験者ならよくわかるのではないでしょうか。それが有料画像素材サイトだと、検索機能が優れていたりするので、無料サイトよりもかなり早く見つけられます(筆者個人の感覚値では、2〜3倍は早く見つけられている気がします)。

有料画像素材サイトを使うと時短になる

デザイン作業により多くの時間をかけたいのに、その素材探しに時間を取られていては、全体の作業効率がどんどんと悪くなっていってしまうので、少しでも時短したい場合は、やはり有料画像素材サイトを使うのがベターでしょう。


おすすめ有料画像素材サイト

ここからは実際に筆者がお勧めする有料画像素材サイト(ストックフォトサイト)をご紹介していきます。筆者はデザイナーとして日頃からグラフィックデザイン・Webデザイン等の様々なクライアントワークを行なっていますが、その実務の中でも実際によく利用している有料画像素材サイトをピックアップしてみました。

各サイトの特徴や料金体系などをまとめながら、ノンデザイナーの皆さんでも使いやすいものを選りすぐっているので、資料作成やビジュアル素材作成等で参考になれば幸いです。

おすすめ①:アドビストック


引用:Adobe Stock

「Adobe Stock」は、Illustrator・Photoshop・PremierProなどのクリエイティブ系ソフトを展開するAdobe社が提供するストックフォトサービスです。

もはや説明は不要かと思いますが、Adobeのソフトといえば世界中のデザイナー・クリエイターが利用している最も信頼度の高い製品。そんなAdobeが提供している有料画像素材サイトなので品質は抜群で、あらゆるクリエイティブに使える高品質なロイヤリティフリーの画像が利用できます。しかも画像だけでなく、動画、イラスト、ベクター、3D素材、各種テンプレート(パワーポイントのテンプレも!)など、なんと数億点もの素材が登録されており、使い勝手の良さはピカイチ。

またAdobeストックは素材審査が厳しいことでも有名で、プロのカメラマンが撮影・投稿した写真であっても、結構な割合で不合格になるほど。実は筆者も撮影した写真をAdobeストックに素材提供しているのですが、投稿した画像のうちおよそ半分くらいは不合格になり、その度に結構凹んでいます笑(以下のURLは実際に筆者が撮影・投稿した素材で合格となって現在販売しているものです)。

でもそれほど厳しい審査を通過したものしかサイトには並ばないということなので、非常に高品質な素材がダウンロードできます。とりあえず困ったときは「まずはAdobeストック」的な感覚で利用した優良サイトです。

サービス名Adobe Stock(アドビストック)
運営会社Adobe
画像素材点数2億点以上(2023年時点)
料金サブスクリプション:3,828円〜/月(通常ライセンス素材10点〜)
クレジット:6,490円〜/通常画像5点
URLhttps://stock.adobe.com/jp/

おすすめ②:PIXTA


引用:https://pixta.jp/

PIXTAはピクスタ株式会社(東京都渋谷区)が運営するストックフォトサイト。写真・イラストなど高品質の画像素材が8千万点以上用意されており、ロイヤリティフリーで何度も利用可能になっています。

写真素材のバリエーションは幅広いですが、特に日本人の肖像権使用許諾取得済み(モデルリリース)人物素材が豊富。サイトではモデルさんごとに素材を探せる仕組みにもなっていたり、まだどのストックフォトサイトにも出演したことのないモデルさんのコンテンツも提供されている(「ニューフェイスモデルズ」)ので、特定の人物素材・モデルさんの素材を複数利用したい時にもおすすめです。

素材の審査基準も厳しめなので、品質面も安心。料金も比較的安価なため、スポットでも利用しやすい有料画像素材サイトになっています。

サービス名PIXTA
運営会社ピクスタ株式会社
画像素材点数8,600万点以上(2023年時点)
料金定額制:1,980円〜/月(月3点〜)
単品購入:550円〜/1点
URLhttps://pixta.jp/

おすすめ③:アマナイメージズ


引用:https://amanaimages.com/home.aspx

「アマナイメージズ」も日本国内では最大級のストックフォトサイト。株式会社アマナイメージズが同サイトを展開しており、40年以上の歴史を持つ優良サービスです(株式会社アマナイメージズは現在はVisual Bank株式会社(旧・株式会社Numazawa, Iizuka, and Nagai for Kimberley)の資本傘下)。

5,000万点以上の写真や動画素材が用意されおり、広告・ビジュアル制作に最適な日本人モデル素材も豊富。長い歴史を持つサービスだけに権利関係への信頼も厚く、安心して素材を利用しやすいのも特徴です。

また『こんな素材が欲しい!』というリクエストがある場合は「撮影サービス」もあるので、希望に沿った画像・動画素材を入手することができるのも嬉しいところ(なんとリモートでの海外撮影もできちゃうんですよね、こりゃすごい)。

料金は決して安価というわけではありませんが、金額に見合った高品質素材が入手できるサービスです。

サービス名アマナイメージズ
運営会社アマナイメージズ
画像素材点数約5,000万点
料金ロイヤリティフリー:Sサイズ 3,300円〜/1点
ライツマネージド:使用目的による
URLhttps://amanaimages.com/home.aspx

おすすめ④:Getty Images


引用:https://www.gettyimages.co.jp/

「Getty Images」は、アメリカのワシントン州シアトルに本社を置くゲッティイメージズが運営するストックフォトサイト。ゲッティイメージズは世界20か国以上に事務所を構える著名な写真画像代理店で信頼度も高く、サイトではおよそ3億点の画像・映像・音楽素材を利用することができます。

他のストックフォトサービスと同様に、さまざまなシチュエーションの素材が用意されており、ライセンスに関しても信頼性抜群。広告等に素材を使う場合に、被写体の肖像権・知的財産権を事前に取得するサービス、権利保有者からの許諾取得と利用料交渉を代行するサービスも展開しているのが特徴です。

価格はサイズの小さいものでも1点あたり1万円強なので、決して安くはありませんが、購入画像を一定期間他社に利用されないようにする(他社が購入できないようにする)「販売制限」もかけられるので、独占的に素材を利用することもできます。

他と使用素材を被らないようにしたい場合に、特におすすめのサービスです。

サービス名Getty Images
運営会社ゲッティイメージズ
画像素材点数約3億点
料金ロイヤリティフリー:低解像度・単品 12,000円〜/1点、中解像度・単品、20,000円〜/1点
動画(HD):単品 37,000円〜
URLhttps://www.gettyimages.co.jp/

おすすめ⑤:iStock


引用:https://www.istockphoto.com/jp

「iStock」も人気のストックフォトサービス。実はこのサービスは、先にご紹介したゲッティイメージズが運営しているもう1つの有料素材サイトなんです。「Getty Images」との違いとしては、画像素材以外にもイラスト・ベクター素材なども扱っている“コンテンツの幅の広さ”が特徴と言えるでしょうか(ただ、画像素材などは個人的に両者に差をあまり感じません笑)。

あとiStockは素材を提供する「コントリビューター」の幅も広く、基本的にはプロ・アマ問わず多くの人が参加可能になっています(Getty ImagesはFlickr上に優れた写真をアップロードしている写真家に対して販売オファーを出して作品を募っているとのこと)。そのような意味では「コンテンツの幅はiStockが上、コンテンツの質はGetty Imagesが上」という棲み分けになるでしょうか。

ただどちらにせよ有意義な素材が利用できるという点では申し分のないサービスで、大手メディアの利用も多いと言われています。画像素材だけでなくイラストなども使いたい場合は、利用する価値のある有料サイトでしょう。

サービス名iStock
運営会社ゲッティイメージズ
画像素材点数8,000万点以上
料金単品購入:低解像度・単品 1,200円〜/1点
定額プラン:月3,000円〜/10点
URLhttps://www.istockphoto.com/jp

おすすめ⑥:Shutterstock


引用:https://www.shutterstock.com/ja/

「Shutterstock」も有料画像素材サービスとして世界的に有名なストックフォトサイト。このサービスを運営しているのはアメリカのニューヨークに本社を置くShutterstock社です。やっぱりストックフォトサービスって海外企業の運営が多いですねぇ、日本企業も頑張ってほしい笑。

扱う素材としては画像・動画・音楽・効果音・イラスト・テンプレートなど幅広く、約4億点以上のロイヤルティフリーの素材(数だけなら世界トップクラスです)を利用できます。またサイト内に独自の画像編集ツール(Shutterstock Editor)も備わっていて、サイト内で画像の色変更やテキストの挿入なども可能なので、Photoshopなどの編集ソフトを持っていなくても様々な調整ができるのも特徴です。

他サービスに比べて料金プランがやや多く(しかもちょっと複雑)、ここがとっつきにくい気が個人的にしているのですが、AI技術への注力も進めていくみたいなので(2021年にAIプラットフォームを提供する企業3社を買収)、今後も楽しみなサービスです。

サービス名Shutterstock
運営会社Shutterstock
画像素材点数約4億点以上
料金画像標準ライセンス:年間3,500円〜
特別ライセンス:年間23,500円〜
URLhttps://www.shutterstock.com/ja/

おすすめ⑦:Aflo


引用:https://www.aflo.com/ja

よくTVやメディア内で著名人の画像が映った際に「画像提供:アフロ」という文言を見かけるのではないでしょうか。おすすめ7つめは、その「Aflo(アフロ)」です。

「Aflo」はイメージ写真・報道写真・スポーツ等の写真・各種イラスト・プリントサービス等を提供している総合写真エージェンシー。そのような意味では厳密に言えば「Aflo」という名前はストックフォトサービス名ではないかもしれませんが、サイトでは有料画像素材の販売も行っているので、今回はおすすめに入れさせてもらいました。

また有料素材の販売以外にも、各種広告素材の撮影・スポーツ撮影・撮影コーディネートなども展開しているので、完全オリジナルの素材が欲しい場合にも頼りになる存在です。長い歴史と信頼度の高さは国内でも随一でしょう。

サービス名Aflo
運営会社株式会社アフロ
画像素材点数約1億点以上
料金画像素材:Sサイズ 2,970円〜/1点
動画素材:SD 4,950円〜/1点
URLhttps://www.aflo.com/ja

おすすめ⑧:イメージマート


引用:https://imagemart.jp/ja

最後は「イメージマート」。この有料画像素材サイトは前述のAfloが運営しているもう1つのストックフォトサービスです。Afloとの違いとしては、イメージマートで扱う素材は“アマチュアカメラマンの作品”が主体であるというところでしょう。そのためAfloよりも低価格で素材購入・利用が可能となっています。

“アマチュアカメラマン”といってもカメラの世界ではアマチュアのスキルレベルが非常に高く、「ハイアマチュア」(写真歴が比較的長くハイレベルな撮影技術を持ち合わせた写真家)という言葉もあるほど。そのため他のストックフォトサービスと比べても引けを取らない、クオリティ十分な素材がダウンロード可能です。

扱う素材は画像とイラストのみですが、価格的にも高品質素材が最安1点あたり28円(月750点の定額プランの場合)から購入・利用可能となっているので、安価で素材を使いたい場合に有効なサービスです。

サービス名イメージマート
運営会社株式会社アフロ
画像素材点数約1億点以上
料金画像素材:Sサイズ 385円〜/単品1点
URLhttps://imagemart.jp/ja

まとめ:有料画像素材を活用してクオリティアップ・時短に

今回はビジネスシーンで使いやすい「有料の画像素材」を入手するための便利サイト(ストックフォトサイト)をご紹介しました。

様々な資料・コンテンツを作るときも、やはり大切なのはクオリティ。特にビジュアルの品質は、資料・コンテンツを見た人への伝わりやすさや最終成果に直結することも多いので、特に気にしたい要素でしょう。

プレゼン資料やWebサイトに掲載する記事など、幅広い場面で画像素材等を使うケースがあると思うので、そんな時は今回ご紹介した有料画像素材サイトをうまく活用してみてくださいね。筆者も特にアドビストックやPIXTAはよく利用しています。

/// パワポ資料作成研修 ///
この記事の筆者が『わかりやすい・伝わる資料作りの簡単セオリー』をお伝えしています。

  • この記事を書いたライター
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日比 海里

デザイナー・コンテンツディレクター。オウンドメディアのディレクション・編集やビジュアル・クリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。

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