当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回はビジネス資料を作る際の情報整理に役立つ「線」についてです。「線」は一見すると地味な存在ですが、ビジネスシーンで作成する資料を見やすく・わかりやすくするためには、実は大切な役割を担っています。
きちんと意識できるようになれば色々な資料に応用できますので、グググっとビジネススキルもレベルアップすると思います。ぜひご参考にしてくださいね!
まずその前に、資料レイアウトの4大原則について学びたい方はこちら↓↓↓
情報の整理には「線」の使い方が大事


さて、今日は「線」について考えていきましょう。ビジネスシーンで作成される資料には様々な情報(文章、図形、グラフ、画像…etc)がレイアウトされます。その時、「見やすさ・わかりやすさ」を左右する要素として、実は「線の使い方」が大事だったりします。


「線」ですか?意外と地味なものが大事なんですね。


そう。地味なんですが、レイアウトにおいてはすごい働き者で、線は大事な2つの役割を担っています。


2つ? 線を入れるときは、情報を“区分け”するために入れるイメージなので、その“区分け”の役割しかないと思ってましたが…。


お、なかなか良いところをつきますね。実は“区分け”以外にも役割があるんです。これからその2つの役割についてお話していきましょう。
「線」の役割


今お話した通り、レイアウトにおいて線には2つの役割があります。その2つとは、「分ける」と「つなぐ」です。それぞれイメージを解説していきましょう。
①「分ける」
まず1つ目は「分ける」。これはイメージしやすいのではないでしょうか。要は、複数の内容の異なる情報をそれぞれ“区分け”して、「情報のかたまり」を作ってあげるイメージですね。


以前別の記事で「情報の整理にはグルーピング・距離感が大切」ということをお伝えしていました。
その時の記事はこちら↓↓↓
人間は「近づいているもの同士を仲間だと認識し、離れているものは仲間じゃないと認識する」わけですが、情報と情報の間に線が入っている場合も、「仲間じゃない(=2つの異なるものがレイアウトされている)」と認識しやすくなります。
このような情報の整理・区分けをしてあげると、パッと見ただけで脳は内容を理解しやすくなるわけです。


確かに線が1本入っているだけで、「2つの異なる情報が書かれている」と一瞬で理解できますね!


なので線は「複数の情報を分ける(=異なる内容の情報が複数存在しているということを知らせる)」役割があると言えます。
②「つなぐ」
そしてもう1つ大事な役割が線にはあります。それは「つなぐ」ということ。


「つなぐ」ですか? なんか①の役割と真逆のことを言っているように聞こえますがヾ(・∀・;)オイオイ


確かにそう聞こえるかもしれませんね。でも、その通り“真逆の役割”も持っているんです。
実は線には「複数の情報をつなぎ合わせる役割」もあります。例えば、下の例のように複数のテキストがレイアウトされていたとします。
これだけ見ると、それぞれのテキストが“バラバラに置かれている”ようにしか見えませんよね?


このようなレイアウトだと内容が非常にわかりづらいですし、それぞれバラバラに置かれている意味もわかりません。
でも、真ん中に1本の線を入れてみるとどうでしょう?


あ!真ん中に情報のかたまりができました!∑(‘◇’*)


そう、たった1本の線が入っただけで、今まで離ればなれになっていた複数の情報が、1つのかたまりである(=情報が仲間同士である)と認識できるようになったと思います。
これがまさに線が持つ2つ目の役割「つなぐ」ということ。線が入ることで、情報と情報が離れていても、1つのかたまりとして見ることができるようになる。一見バラバラに置かれているような情報でも、線によって情報同士がつなぎ合わされ、一気に整理整頓されます。


なるほど、線には2つの「真逆の役割」があるというわけですね!


そうなんです。なのでビジネス資料のレイアウト・デザインを考える時は、この「線」の使い方次第で非常に見やすく・綺麗に整理することができるようになります。この2つの役割を意識した上で、線をうまく使い分けていきましょう!


まとめ:わかりやすい資料に情報の整理は必須!線でうまく情報を整頓してあげよう!


ビジネス資料(報告書、提案資料、パワポ等)のわかりやすさの決め手は情報の整理。線が持つ「分ける」「つなぐ」の役割をうまく組み合わせながら、レイアウトしていきましょう。
ビジネス資料には様々な種類がありますが、どんな資料であっても“わかりやすさ”が求められます。
そしてそのわかりやすさを格段に高めてくれるものの1つが「線」なんです。
線をうまく使い分けることによって、情報は整理整頓されて、非常にわかりやすい資料になってくれます。また線はあらゆる資料で活用できる優れものなので、ぜひ使い分けをマスターしてくださいね!
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もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。