メインカラーは青か赤!パワポの色選びはシグナル効果で簡単素早く!

当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
その中でも、プレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の効果的かつ伝わりやすい見せ方・作り方のノウハウをシリーズでお話ししています!
今回もとっても役立つ&すぐに明日から使える“極意”になってますので、ぜひお付き合いください٩( ‘ω’ )و
今回もPowerPointにおける「色使い・配色」についてのお話です。
突っ込み出すと非常に難しいカラーですが、PowerPointの資料を作る上で避けては通れないところですし、とっても大切な内容ですので、しっかり押さえておきましょう!
前回までのカラーの基本原則に関する記事と併せて読まないと話が繋がらないところもありますので、まだ読んでない方はぜひご一読ください↓↓↓
目次
おさらい:基本3色の決め方
それでは今回もおさらいです。
PowerPointの色使いにおいては、基本となる3色に色を絞るのが原則。
その3色を選ぶときは、色味の近しいもの同士を輪っか状に順番に並べたものである「色相環」を使うと、とっても効果的で簡単に色が選べるということでした。
特に基本3色のうち、メインカラーとアクセントカラーはなるべく目立つ色の組み合わせを選ぶべきで、それが色相環で言うところの「向かい合う色同士(補色)」になる。
なので、メインカラーとアクセントカラーを選ぶ時は、補色関係にある色同士を選ぶようにすると、とっても効果的で伝わりやすい色の組み合わせになるということでした。
しかも、この方法なら「アクセントカラーは、メインカラーが決まれば自動的に決まる」形になるので、色選びに多くの時間を使わなくて済み、作業の時短にもなるわけですね。
そんな超便利配色テクニックをお伝えしたのが、前回でした!
そして今回は、唯一残った「メインカラー」の決め方についてのお話です。
と、その前に当ブログをご覧の方の中には、「ついうっかり前回の内容忘れちゃってました!」って方もいらっしゃると思いますので、そんな方はまず復習から入ってくださいね٩( ᐛ )و
メインカラーは自分で選ばなきゃいけない唯一の色
前回までの記事でお話しした通り、PowerPointで使うべき基本3色+背景色は、当ブログオススメの配色・決め方であれば、大方自動的に決まります(決まってしまう)。
整理するとこんな感じですね↓↓↓


上記をご覧いただいてわかる通り、そうなるとあと自分で決めなきゃいけないのは「メインカラーのみ」ということになります。

ほんとですねー。なんかめっちゃ楽できた気分です((´∀`))

そう、「なんか色って難しいんだな~」っ感じてたと思いますが、一般的なビジネス資料であれば、小難しいことは考えずに上のようなルールで色を決めちゃえばいいんです。
ズボラな神楽くんでもすぐできて、作業の時短になりますね!

…。(またさらっとディスられる所業…(´-`).。oO)
さてそれでは、これから「唯一自分で決めなきゃいけないメインカラーの選び方」を考えていきたいと思います。
メインカラーは「シグナル効果」を意識して決めよう!
自分で決めなきゃいけないメインカラーですが、決め方といっても基本的には自由っちゃ自由です。ただ、「こんな選び方はどうでしょう?」という当ブログオススメの選び方がありますので、それをご紹介したいと思います。

どういう選び方なのかというと、簡単に言ってしまえば
「プレゼン全体としてポジティブなことを伝えたい内容であればメインカラーを青系にする」
「ネガティブなことを伝えたいプレゼン内容であればメインカラーを赤系にする」
という選び方です。

な、なんすか?その選び方www。゚(ノ∀`)゚。

いやいや、全然笑うところじゃないですよwww これちゃんと論理的な理由があります。
どういうことかというと「シグナル効果」というものが関係してるんです。
「青=ポジティブ、赤=ネガティブ」がシグナル効果!
この効果は国際的に通用している効果で、実のところ現代人は青い文字で書かれたメッセージを見ると「ポジティブなことが書かれている」とイメージしやすく、逆に赤い文字で書かれたメッセージには「ネガティブなことが書かれている」とイメージしやすいんです。
例えば、世界中の信号が
「青=進め」
「赤=止まれ」
で統一されてますよね?どの国に行っても同じです。


確かに…考えてみるとそうですね。まさかこれ、シグナル効果を意識した意図的な色使いなんですか?(´・Д・)」

そうなんですよ。青という色は世界中で「良好、順調、安全」等のシグナルとして、赤という色は「不良、不安、危険」等のシグナルとして使われているんです。
その証拠がまさにこの信号機の色使いというわけですね。
現代人の脳にはこの青と赤の印象の違いが刷り込まれている、これを「シグナル効果」と呼びます。

そうだったんですか!どうりでテストで0点とった時に、赤ペンの文字をみてネガティブな気持ちになったわけだ(( ´∀`))

それは単純に0点の結果に落ち込んだだけですので大いなる勘違いですwww
とにかく色と現代人の脳の関係性・仕組みは、上記のようになっています。
なので、これをPowerPointのプレゼン資料で考えてみると、例えば
「売上や利益が伸びてます!」
「事業拡大の可能性を伝えたい!」
というようなポジティブで前向きなプレゼン内容であれば、メインカラーを青系にすると相手に内容が伝わりやすくなります。
逆に、
「顧客数が減少している」
「危機意識を煽りたい!」
というような、ややネガティブなことを伝えるのが目的のプレゼンであれば、メインカラーに赤系の色を使うと相手に伝わりやすくなるということですね。
ですので、プレゼン全体として「どのようなことを伝えたい」のか、それを考えた上で青系の色をメインカラーとして使うのか、赤系の色をメインカラーとして使うのかを決める、それが当ブログのオススメのメインカラーの決め方です。

「グレーでも」ネガティブなことを表現できる!

あ、でももし「ポジティブな内容のプレゼンの中で、一部ネガティブなことを表現しないといけなくなった場合」は、どうしたらいいんですか?(´・Д・)」

お、最近やけに良い質問をしますね。おかしいなぁ。

…えっ?あ、なんかすみません(毎度お馴染みやんわりディスられる快挙(´-`).。oO)

でもその通りで、確かにそういうケースってあるはずですよね?
例えば何かを比較して、「こっちは○、こっちは×」みたいなことを伝えたい時とか。
でもそんな時に、ポジティブなことを表してるから○には「青系」、ネガティブなことを表している×には「赤系」、なんて色使いをしていたら、基本3色以上にどんどん色が増えていってしまいそうですよね?
そんなときオススメなのが、「グレー」を使うというテクニックです。
グレーは比較的マイナスイメージを抱きやすい色とされています。
しかも“他の色を邪魔しない色”とも言われており(こういった色のことを「ニュートラルカラー」と呼びますが、そんなこと全く覚えなくて大丈夫ですww)、そう言った意味でもとっても優秀な色なんですよね。
さらにさらに、ベースカラーで「黒or濃いグレー」を使っているはずですから、通常のグレーはそのベースカラーの「明度のグラデーション上の色」にあたります。
だからグレーの色自体を追加しても、全体としてごちゃつきは絶対でないので、バッチグーなわけです。

なるほど!これは使えますね!(…でもバッチグーって死語、どうなんだろ(´-`).。oO)

ですので、「ポジティブな内容のプレゼンで、どうしてもネガティブなことを表現したい時」や「赤を使うと色が増えすぎてしまう時」などは、ネガティブなことはグレーを使ってあげましょう。
まとめ:シグナル効果を意識すればメインカラーも2択になる!

結局はメインカラーも青か赤の二択でOK!色は考え過ぎずにルールで決めてしまいましょう。
以上が今回の内容になります。シグナル効果を利用したメインカラーの決め方、ご参考になりましたでしょうか?
プレゼンの内容を踏まえて、青系なのか赤系なのかを判断する。やることはそれだけなので、とってもシンプルですよね!
しかも結局のところメインカラーも2択で決まるので、これまた色に悩むことが少なくなって作業の時短にもなります。
便利な色使いのテクニックですので、ぜひご活用ください!
さて今回でPowerPointにおける色のルール・ノウハウの解説は終了です。
次回からはPowerPointの中でもよく使われる「図形」についての「キレイで、わかりやすく・伝わりやすくなる」作り方をお伝えしていきます!
お楽しみに〜٩( ‘ω’ )و
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。