先日の記事では、ビジネスシーンで作成する資料では『絶対に意識すべき4つの原則・ルールがある!』ということをお伝えしました٩( ‘ω’ )و ↓↓↓
この4つの原則・ルールを意識してビジネス資料のレイアウト・配置を整えると、とっても相手に伝わりやすい・わかりやすい資料になるわけですが、前回の記事ではその2つ目の原則「近づける・遠ざける」について解説をしました٩( ‘ω’ )و ↓↓↓
今回は3つ目の原則「繰り返す」の内容・レイアウト効果等についてお伝えしていきたいと思います!この原則もあらゆるビジネスシーンの資料(社内・社外向け文書、Word・Excel・PowerPoint等)にとっても役立つ原則なので、ぜひ身につけて明日からのお仕事に活かしてくださいね!(「毎回言ってる」というツッコミは凹みますのでご遠慮ください)
目次
皆さん、ちゃんと「繰り返して」ます?
さぁ、毎度お馴染みになってきましたが、今回もこの唐突な質問からいきましょう。
皆さん“繰り返して”ますか?
唐突かつ訳わからん入り方も3度目ともなると、もはや潔さすら感じます。「繰り返す」というのは、「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」のうちの3番目の原則のことで、日頃ビジネス上の資料を作るときに、“特徴的な要素を、資料全体において意識的に繰り返す”ということです。
ただ今回もですが、この原則もしっかり『意識的に繰り返す』ことができると、資料の“わかりやすさ”がぐんと良くなりますし、さらに“もう1つ嬉しい効果”も得られますので、ぜひ意識していただきたい原則です。
「繰り返す」って、どういうこと?
この原則、どういうことかというと、簡単に言ってしまえば「特徴的な要素を、資料全体において意識的に繰り返す」ということです。また例をもとに説明していきますね٩( ‘ω’ )و
では、このAの図とBの図をご覧ください。
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今回も山田さん(誰)の名刺に活躍してもらいます。今回は英語の名刺。山田さん(誰)は外資にお勤めなのでしょうかw
ではまずAの名刺を見てみましょう。今回も、目線の動きに注目です。この名刺を見始める時、おそらく最初に一番上の山田さんの名前が目に入り、そこから見始めたと思います。一番上の山田さんの名前はとても文字サイズも大きくて、太字になって強調されていますから、自然と最初に視線が向かいますよね。
そして次はどうでしょう?名前から下に向かって降りていったでしょうか?住所、電話番号、メールアドレス、そして、社名という流れですかね٩( ‘ω’ )و
では続いてBも見てみましょう。これも視線の動きを追ってみたいと思います。まず最初、このBもおそらく一番上の山田さんの名前から見始めたかと思います。理由は先ほどと同じ、名前が大きくて、太字で強調されているからです。
そしてその後も、下に向かって進んでいき、住所、電話番号、メールアドレス、そして社名へ。
ここまではAの名刺と全く同じ視線の動きだったのではないでしょうか?
ただ、実はこの後にポイントが!それは何かというと、最後の社名までいったとき、視線が「さらにどこに向かったか」ということです。
「繰り返す」の大きな効果:無意識に「一体感・まとまり」を感じるようになる!
ではちょっと思い出してみましょう。Bの名刺で一番最後の社名まで見終わった後、視線はどこへ行ったでしょうか?
「なんとなくだけど、また一番上の名前を見たような気が。。」
そう!ほとんどの方はこの名刺を見た時、一番下までくるともう一度視線を一番上に戻して、その後この太字の間を視線がキョロキョロと行ったり来たりするのです!とっても不思議に思いました?ね?ねね?ねねね?(脅迫)
実は視線がそう動くように、この名刺には視覚のトリックが盛り込まれています。それがどんなトリックなのかというと、正直なところたいしたトリックではないのですが苦笑、一番上の名前と一番下の社名を太字にして、「太字を繰り返した」ということです。
たったそれだけ。でもそれだけで視線が勝手に動いてしまうんですよね〜。そこにこの原則『繰り返す』の力があります٩( ‘ω’ )و
Aは目線が下まで行くと、そのまま外に流れて、目線が留まりません。

でもBは目線が下まで行くと、もう一度上に戻って、太字と太字の間を行ったり来たりして、太字の間で目線が留まる。そんな効果が、この「太字の繰り返し」によって生まれているわけです。

資料の中で、何か特徴的な要素が繰り返されていると、人はそこに「一体感、まとまり」を直感的に感じます。この名刺で言えば、特徴的な要素というのがこの「太字」になるので、その太字が、一番上の名前と一番下の社名に使われている。
つまり「繰り返されている」ので、太字がその間にある文章も含めて全体を強く結びつけて、「ここからここまでが、1つのまとまりなんだ」ということを無意識のうちに読み手に思わせているわけです。
なので、ぱっと上から下まで見たときに、「ここまでが1つのまとまりなんだ」と無意識に感じ、全体を何度も見直したくなって、視線が上下の太字の間を行ったり来たりするようになります。
実はこれ、デザイナーやエディターがよく使う視覚のトリック。これを使えば、読者の注意や関心をできるだけ長く資料上にとどめておくことができるようになるんですよね٩( ‘ω’ )و
すごく簡単なことなんですが、「繰り返す」だけで、このように読み手の視線をコントロールできるようになります(○・∀・)人(・∀・○)イェーイ
ということは、何か資料を作る際に特に注目してもらいたい箇所があったら、意図的に特徴的な要素を「繰り返してレイアウトする」ことで、読む人は無意識のうちにそこに視線をとどめようとするので、自分が伝えたいことがちゃんと伝わりやすくなるわけです。
なので、この「繰り返す」という原則もとっても重要ですね!

「繰り返す」は資料全体を通して行おう!
そして、この「繰り返す」とう原則は、単に1ページ上だけの効果にとどまりません。
例えば10ページの資料を作ったとします。その中で、例えば「全てのページのヘッダー箇所に二重の罫線を入れる」とか、「見出しは全て同じゴシック体にして、下線を引く」とか、特徴的なところを繰り返すことで、読み手に「あ、この資料は1〜10ページ目までが1つの資料としてまとまっているんだな!」と思わせることができます。

逆に、例えば「1ページ目から7ページ目まではフッターに二重の罫線が入っているのに、8ページ目から10ページ目までは1本線になっている」なんてことをしてしまうと、どうでしょうか?
読む人からしたら、「ん?8ページ目以降は違う資料なのかな?内容的には繋がってるけど…わかりにくいな。ちょっとページを戻ってもう一回読み直さなきゃ。。」なんて思われてしまうかもしれません。
なので、きちんと伝えたいことが伝わるわかりやすい資料にするためにも、特徴的なところはバラバラにせず、必ず「繰り返す」という原則を守ることが大切です。
YouTubeでも「繰り返す」の原則が学べるよ!
当ブログの中の人が、YouTubeチャンネル『ビズデザ』でも今回お話しした「繰り返す」の原則について解説していますので、こちらも併せてご参考ください!(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜びます)
まとめ:「繰り返す」ことで、資料全体としての“統一感”を出そう!
ここまでの説明でお分かりかと思いますが、資料というのは“統一感”がとても大事です。統一感が生まれることで、全体が整理されて「長く目を留めようとしたくなる」「まとまりを意識できるようになる」からですね。
そのためには「特徴的な要素は繰り返す」ことが大事なので、この原則も色々な資料で使って見てください!
次回は「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」の4番目『ギャップを作る』をお伝えいたします。お楽しみに〜!
↓↓↓次回の記事はこちら↓↓↓

もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。