デザインの4大原則「整列」をデザイナーが徹底解説。意識すべきポイントと効果をまとめてみた。



先日投稿した記事で、ビジネスシーンで作成する資料ではデザインの4大原則』ということをお伝えしました。↓↓↓

ビジネスマンが絶対意識すべき「デザインの4大原則」を解説!プレゼン用のパワポ作成にも活用しよう!

2018.06.03

この4つの原則・ルールを意識して社内文書やプレゼン資料などのビジネス資料を作るのと、意識せずに資料を作るのでは、相手への伝わり方に雲泥の差が出るというわけでして。

そして前回の記事では、その原則それぞれの具体的な効果についてはまだお話ししていなかったので、今回から4回に分けて、「4大原則」の内容・効果等についてお伝えしていきます。その中で今回は「揃える」(=整列)についてまとめていきます。

「揃える」(=整列)は、あらゆるビジネスシーン(社内・社外、分析系・プレゼン系…etc)の資料作成にとっても役立つ原則なので、資料デザイン・資料レイアウトでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください!

「揃える」(=整列)とは?


「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」の1つとして、「揃える」(=整列)というものがあります。これは簡単に言ってしまえば、「文章やオブジェクト(図形・画像・グラフ・表…etc)の位置を、意識的にきちんと揃えて配置する」ということ。

とっても単純な話のように聞こえると思いますが、資料内容を理解してもらいやすくする上で、すごく大事なデザイン・レイアウト要素になります。

特に大事なのは、「意識的に揃える」ということ。多くのビジネスパーソンの皆さんも、「何となく揃えている(整列させている)気がする」という感覚の方は多いと思いますが、ただ「意識的に整列させている」と自信を持って言える人は、意外と少ないのではないでしょうか。

もっと言えば、揃えることの“意味”や“効果”まで意識し、その効果を狙うために「意識的に揃えている」という人まで探してみたら、ほぼ皆無でしょう。

デザインにおいて「揃える」(=整列)ことはデザインの美しさ・見やすさ・わかりやすさに重要な役割を果たします。これはテキストのみの社内文書、ビジュアル重視のプレゼン資料など、そういった資料の種類等は関係なく、全ての資料に共通して言えることです。

<ここでのポイント>

  • レイアウトの原則「揃える」とは、テキストやオブジェクト(図形・画像・グラフ・表…etc)の位置を、意識的に揃えて配置すること。
  • 「なんとなく揃えている」のではなく、「意識的に揃える」のが大事
  • 「揃える」ことは、デザインの美しさ・見やすさ・わかりやすさに重要な役割を果たす

 

「揃える」(=整列)ことで得られる3つの効果


そんな「揃える」(=整列)ですが、「デザインの美しさ・見やすさ・わかりやすさに重要な役割を果たす」ということは前述の通り。では、具体的に「揃える」ことによってどんな効果が得られるのか、その点についてこれからまとめていきます。

具体的には以下のような2つの効果が期待できます。

「揃える」ことの効果①:揃え方の違いで“印象”を変えられる

「揃えること」の効果1つ目は、「読み手に与える印象を変えられる」ということ。そしてその印象の違いは、「資料の目的がきちんと・正確に伝わるか」にまで影響してきます。

例えば下の3つの例を見てみましょう。書いてある内容は全く同じですが、「揃えの位置」が異なります。それによって、何か“印象の違い”を感じませんか?

 

全く揃ってないケース


まず1つ目の例は「全く揃ってない」ケース。色々なテキストが無秩序に配置されています(さすがにここまでバラバラなレイアウトになることはあまりないかもしれませんが笑)。

なので、なんとなく落ち着きのない、不安定な印象を受けたのではないでしょうか。これでは資料を見た人は、

  • なんだかこの資料はバラバラとしてて、本当に正確な内容が書かれているのかな?
  • この会社はちゃんとしてるのかな? ちょっと不安だな〜この会社にこのまま任せてて大丈夫だろうか?

なんて印象を持ってしまうかもしれません。

色々な要素がバラバラに置かれている(=揃っていない)と、どうしても落ち着きがないイメージを無意識に人は持ってしまいます

しかもきちんと揃っていないと、デザイン・レイアウトも美しく感じにくくなります。

 

中央揃え


続いての例は「中央揃え」。情報が整理されている、とても落ち着いた、しっかりした印象を受けやすい揃えになります。そして同時に、なんとなく「柔らかさ」だったり、もっと言えば「ふわっとした力の弱さ」も感じるかもしれません。

実は中央揃えは、見た人に落ち着いた、品のあるイメージを与える揃え方になると言われています。これは違う見方をすれば、「力強さに欠ける」、もっと言えばやや「元気のない」印象を与える揃えとも言えるわけですね。

とても上品な印象を与える一方で、少し力強さに欠ける、そんな揃え方が「中央揃え」。そのため、たとえば結婚式やお祝い事の横書き招待状などでは、中央揃えが使われることも多かったりします。


引用:Zazle

 

左揃え


そして最後3番目の例は「左揃え」。情報がきちんと整理されていて、安心感を感じやすい揃えになります。かつ、他の2つと比べるとなんとなく「力強い印象」を受けるかもしれません。

というのも、左揃えの場合、揃っている位置に「縦の線」が見えてくる(見えやすい)のではないでしょうか。


このブルーの縦のライン。実際には何も線は書かれていませんが、左揃えになっていると縦の「透明な線」が意識されやすくなります。これが力強さの理由。

レイアウトをするときに、左右どちらかの「縁」を全て揃えると、この透明の縦の線が意識されやすくなり、とても力強い印象を持つようになります。

先に紹介した「中央揃え」も確かに中央で揃ってはいるので、中央に透明の線が見えます。なので多少の強さはある。でも、縁がガタガタだと左揃えや右揃えよりも力強さに欠けてしまいます


なので、力強い印象を与えたいときは左右どちらかの縁を揃えると、より目的に合ったレイアウトになります。

<ここでのポイント>

  • 揃え方によって、読み手に与える印象が変わる
  • 揃えるときは「透明な線」を意識する

「揃える」ことの効果②:視線の流れがスムーズになる


揃えることのもう1つの効果は、「揃えることで視線の流れがスムーズになる」ということ。意外に感じるかもしれませんが、本当に「揃える」だけで、視線の流れが良くなります。

視線の流れが良くなるということは、「資料の内容をきちんと読んでもらいやすくなる=伝わりやすくなる」ことに繋がるので、これもとっても大切です。

 

揃っていないと「目線が迷う」


例えば、こんな風に文章や図形が並んでいたとします。そうすると、まず“どこから見始めたらいいでしょう”?

図形Bが少し上に出てるから、ここから見始めるべきなのか。それとも、文章は横書きなら基本左から右へ読むものだから、一番左にある図形Aから見始めるべきなのか。

このようにバラバラに置かれていると、まず最初にどこから読み始めたらいいか、一瞬迷います。

さらに言えば、もしこの図形Aから見始めるなら、そのあとはどれを見たら良いでしょう? やや上にあるけど左から右に進んで図形B? それとも下に進んで図形C? これもちょっと迷いますよね。

このように、各要素(文章・図形など)が揃えられずにバラバラに置かれていると、視線をどこに進めたらいいか迷いが生じて、すごく内容がわかりにくく感じます

特にプレゼン用のPowerPointの資料だったら、目線がキョロキョロと迷っているうちにどんどん話が進んでいってしまって、内容が理解しづらいですよね。

 

揃っていると「目線が勝手に動く」


続いて、全てがきちんと整列されている例(縁、サイズ、位置が揃っている)を見てみます。こうなっていると、ほとんどの方は一番上の図形Aから見始めて、次に図形B、次に図形C、文章D…というように、必ず下に視線を落として行くはず。

つまり、きちんと揃えてレイアウトされていると、「最初にどこを見ればいいか」「次にどっちへ進めばいいか」が“無意識に”はっきりとわかるようになるわけですね。

きちんと各要素が揃って置かれていれば、勝手に目線が動いてくれるので、内容もわかりやすく感じます。これが揃えることの効果2つ目の力です。

<ここでのポイント>

  • レイアウトが揃っていないと、「どこを見ればいいのか」視線が迷いやすくなり、わかりづらく感じる
  • レイアウトが揃っていると、意識しなくても勝手に目線が動くようになり、わかりやすく感じる

 

YouTubeでも「揃える」の原則が学べるよ!

当ブログの中の人が、YouTubeチャンネル『ビズデザ』でも今回お話しした「揃える」の原則について解説していますので、こちらも併せてご参考ください!(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜びます)

東京,神楽坂,東京note,グルメ

まとめ:「揃え」の効果は絶大! 意識的に揃えることから始めよう!

意外と奥が深くて、実は効果も絶大なのがこの「揃える」という原則。普段から揃えているつもりでも、その効果を意識しながら意図的に整列させている、という方は意外と少なかったりします。

この「揃える」という原則の効果・狙いを日頃からしっかり意識して使いこなせるようになれば、様々なビジネスシーンで、今まで以上に「相手に伝わる資料」が作れるようになり、上司からの評価も急上昇間違いなし!

次回は「資料作成時に絶対意識すべき配置の4大原則」の2番目『近づける・遠ざける』をまとめていきます。お楽しみにー!

↓↓↓次の記事はこちら↓↓↓

デザインの4大原則「近接」を徹底解説。意識すべきポイントと効果をまとめてみた。

2018.06.24
dummy
トリジ先生

あと、パワーポイント資料の作り方・デザインで困ったときは、以下の本もおすすめです。デザイン初級者の方向けに、ビジュアルでわかりやすく体系的にまとめられていますよ。

dummy
神楽くん

プレゼン資料で使いやすい画像素材が欲しいときは、下のフリー素材サイトも便利ですよ! メアド登録するだけで無料で使えちゃいます!

◎ここから登録できます⇒無料写真素材なら【写真AC】
(リンク先右上の「ダウンロード会員登録(無料)」をクリックすればOK!)

当ブログ「ビズデザ(旧「Are you Designer? No, I'm...」)の中の人が、ついにYouTubeチャンネル『ビズデザ』を開設し、パワポの作り方をはじめとしたデザインノウハウの共有を始めました!


◆YouTubeチャンネル『ビズデザ』

ノンデザイナー・デザインビギナーである一般のビジネスパーソンの方々が、日頃のお仕事の中で使える『誰でも簡単にできるデザインのノウハウ・セオリー』を実例をたっぷり使いながら動画でわかりやすく解説!

小難しい高度なデザインノウハウは一旦抜きにして、“最低限ここまで押さえておけばOK!”というようなデザインノウハウに絞ってお伝えしていますので、資料デザインなどにお困りの方は、ぜひ当チャンネルをご活用ください!


Go to YouTube!!

ABOUTこの記事をかいた人

エディター・グラフィックデザイナー。オウンドメディアの記事編集やクリエイティブ制作を中心に行いつつ、デザイン・資料作成の研修講師兼アドバイザーとしても活動中。 パワーポイント資料作成の企業研修実績も多数(延べ1,000人以上にレクチャー)。著書に『ひと目で伝わるプレゼン資料の全知識』(株式会社インプレス発行)がある。