当ブログでは、ビジネスシーンで作成する資料で“誰でも・手軽に使える”レイアウトノウハウ・テクニックをお伝えしています。
今回はプレゼンで使う『スライド資料(PowerPoint、Keynote)』の中でも意外と使うことの多い「吹き出し」にスポットライトを当ててお話しします!ある種“名脇役”的な存在ではありますが、これも実は「キレイで、わかりやすい・伝わりやすい見せ方」があるんです。そのテクニック・コツ・ポイントをお伝えしていきますよ!
まずその前に、図形を使うにあたってベースとなるポイント「枠線」の「キレイに、わかりやすく・伝わりやすくする」ためのテクニック・コツについて学びたい方はこちら↓↓↓
目次
YouTubeで今回の記事の内容を見たい方はこちら!


今回はプレゼン資料の「吹き出しのデザイン」についてのお話です。その内容を動画で見たい方は、当ブログ筆者がYouTubeチャンネル『ビズデザ』でもブログより詳しく解説しているので、こちらも併せてご参考ください(チャンネル登録もしていただけると、中の人は飛び跳ねて喜ぶそうです)
ブログで内容を見たい方は、以下から本文がスタートします↓↓↓
ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!
おさらい:「図形に文字を重ねるとき」は余白をしっかり確保しよう!
前回はPowerPointでもよく使う形である「図形と文字を組み合わせる(重ねる)」時の注意点についてお話しました。以下にポイントを箇条書きでまとめてみたので、ご覧くださいね!
- 図形と文字を重ねて使う場合、それぞれの輪郭(枠線)が接近しすぎないようにすることが重要。
- 人間はモノを認識・識別する際は、モノの輪郭を目で追って形を把握するため、図形と文字それぞれの輪郭が接近しすぎると、両方の輪郭を同時に追いかけないといけなくなる。
- そうすると、脳が情報処理に手間取ってしまい「わかりにくい!」と判断してしまう。
- なので図形と文字を重ねて使うときは、図形の輪郭と文字の輪郭が接近しないように「意図的に余白を大きく確保する」ことが大切。
前回の内容をもう一度しっかり復習しておきたい方は、こちらからどうぞ↓↓↓
吹き出しは「口」の形がポイント!


PowerPointでよく使う図形に「吹き出し」ってありますよね。吹き出しを使うときにも、やっぱりポイントになるところがあるんですが、それが何かわかりますか?


んー、何だろうな?何かカタチにポイントがありそうな気もしますが…(・・?)


お、最近冴えてますね!かなり良いセンきてます。


…えっ?あ、ありがとうございます(この人から普通に褒められることが少ないから逆に不安という始末(´-`).。oO)


そう、PowerPointで吹き出しを使うときは、形に注目してもらいたいんですよね。ただ、形といっても「全体の形・フォルム」ではありません。「吹き出しの口」の形がポイントになります。


口ですか⁉︎ なるほど、確かにこの「口」は、あらゆる図形の中でも吹き出しにしか存在してないですね!
この口は、吹き出し図形の唯一の特徴といっても過言ではありません。だって口がなかったら、ただの四角形ですからね笑。
なので吹き出しを使うときは、この特徴的な口の部分がポイントになります。どのような口だと「キレイで、わかりやすい・伝わりやすい」吹き出しになるか、それをこれから一緒に考えていきましょう。
口は「狭く・小さく」が美しい


よくPowerPointの資料を見ていると、下の例のような形の吹き出しになっているケースがあります。実のところ、これはあまり良い例ではないのですが、どこが良くないかわかりますか?




んー、何でしょうね?なんとなく不恰好な感じはしますが( ̄▽ ̄;)


そう、吹き出しの口がビヨーンって広がっちゃってて形が不恰好なので、キレイじゃないですね。めっちゃ正しい笑。あと、何か気づくことはありますか?例えば「口が向いている方向」はどうでしょう?


あ!吹き出し口が“言葉を発している人”の方を向いてない!


そう!つまり、この吹き出し口だと「誰が発しているコメントなのか」が一瞬わかりにくい。男性の発言なのか、女性の発言なのか、口の向きがはっきりしていないからわかりにくいですよね。この2点が上記例のよくないところと言えます。


では、どういう吹き出し口だと良いんですかね?


はい、実は良い吹き出し口には“条件”があります。何かというと「狭くて、小さい」形をしているということです。
先ほどの例ように、吹き出しの口がビヨーンって横に広がってしまっていると、見た目的に非常に美しさに欠けます。また、口が広がれば広がるほど、「口先がどこを向いているのか」がわかりにくくなり、誰が発したコメント・言葉なのかパッと見て判断がしづらくなります。
なので、PowerPointで「キレイで、わかりやすい・伝わりやすい吹き出し」を作りたい場合の条件としては、吹き出し口を「狭くて・小さい」ものにしてあげるということが言えますね!口をビヨーンってするのはやめましょうww


「狭くて・小さい」口の吹き出しの作り方


そして今回はその良い吹き出しの作り方までお伝えしちゃいますよ!


…んっ?てか吹き出しを「作る」んですか?PowerPointには吹き出しの図形が元々ありますよね?


はい、確かにあります。ただ、元々PowerPointに入っている吹き出しだと、先ほどのように口がビヨーンとなってしまいがち。吹き出し自体のサイズを大きくすると、勝手に口も一緒に広がっちゃったりするので、形もキレイになりにくいし、口の向き・方向も定めにくくなります。


確かに元々のパワポの機能だとそうなりがちですよね。。


なので、だったらそんなもの使わずに、口が「狭くて・小さい」吹き出しを自分で作っちゃえば良いじゃないか!というわけなんですよねw


なるほど!…でも、そんなの作るの大変なんじゃないですか?(・・?)


いいえ、大丈夫。作り方としてはとっても簡単です。
これから実際のパワーポイントでの作り方を画像を使いながら解説していきます!
①まず普通の四角の図形と小さめの三角形の図形を用意する。


②それを吹き出しっぽくなるように重ねる。


③パワーポイントの[図形の書式]タブ→[図形の結合]→[接合]を押す。


④あら不思議、四角と三角の図形がくっついて、自分オリジナルの吹き出しが完成!


って感じです。どうですか?簡単でしょ?


確かに!これなら口が「狭くて・小さい」吹き出しが簡単に作れますね!
まとめ:PowerPointも、一手間が大事!


あらゆる資料作成で言えることですが、一手間かけるだけでクオリティがグンと上がりますよ。
後半では「狭くて・小さい」口の吹き出しの“手作り方法”をご紹介しましたが、確かに元々PowerPointにあるものを使うよりは一手間増えてしまいます。
ただ、この一手間を行うだけで、グッとPowerPointの見やすさ・伝わりやすさが変わってきますので、お時間に余裕があるならぜひ取り入れてみてくださいね!
次回はとっても便利は「単色アイコン・ピクトグラム」についてです!お楽しみに〜٩( ‘ω’ )و
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もし書籍で資料デザインを学ぶのであれば、以下の本は結構オススメです。“ノンデザイナー”であるビジネスマンの方向けにわかりやすく解説されていますよ。